異邦人、香港に願う (11) 浅水泳灘

いよいよ風邪などひきやすい季節(まだ治りきってないが)ということで、週末にみかんを買ってきた。小粒ながらたいへん甘くておいしい。どこで買っても当たり外れはかなりあるけれど、しばらく常備する感じでビタミン補給の一助になればと。
さて、のどかな方の香港歩きはぼちぼち終盤へ。

派手な一角のそば、砂浜のはしっこに、海水浴場全体を一歩引いたところから眺められる場所がある。海に突き出し、先端付近にはベンチまで用意され、まるでお立ち台のよう。

砂浜で寝そべって日に当たるのみならず、ふつーに水着で泳ぐ人も少なくない。黙ってコレだけ出したら、11月には到底見えない光景。

背後には、古いながらも高級そうなリゾートマンションがいくつも並ぶ。赤柱同様、南側で優雅に暮らしたい需要は一定数あり続けているようだ。

とりわけ目を引くのが、中央にどーんと穴の空いた形状のこちら。もともと老舗ホテルのあった場所へ30年ちょい前に建てられた、その名もズバリ The Repulse Bay。穴の意味はもちろん「龍の通り道」。風水大好き香港の面目躍如。

天后廟や神々の像を擁する鎮海樓公園の背後も、やっぱりリゾート感が漂う。

高さがあるだけならまだしも、上に向かって扇型に広がるような凝った形状のものも。こういう建物を目にするたび、日本と違って地震が頻発する土地柄ではないことを、改めて実感する。

そして、パワースポット詣での人が絶えることのない長寿橋付近。

ひとしきり堪能したところで、そろそろバス停に戻る。と、その前に。

砂浜に沿って、浜の全長の半分にも達するながーいショッピングモール The Pulse がある。こちらでトイレを借りよう。

ついでに出来る限り館内を歩いて、エアコンのよく効いた空間で涼をとる。
海水浴場にもトイレが多数設置されているものの、海水や砂を浴びた人が出入りするトイレの様子はなんとなく想像がつく。水に入ってない人は、こっちの方が快適でよろしいかと。キャパ少なめでちょっと並ぶけど。

じゃ、そろそろ都心部に戻るとしますか。

バス停まで戻ってきた。この時間もまだまだ、北からのバスがどんどん走っている。
お帰りの便も概ね10〜15分間隔の運転で、しばらく待って 6X 系統に乗り込む。復路ももちろん2階席。さすがに最前は空いてなかったのでやや後方につけるも、眺望は充分。

西に隣接する深水湾(Deep Water Bay)沿岸では、バーベキュー場が大盛況。水辺でわいわい食事を楽しむのが人気なのは、どこも変わらんね。

おそらく、その名が示す通りに浅水湾は遊泳向き、深水湾は船舶向きなのであろう。やや沖の方では、無数のクルーザーが優雅にぷかぷか浮いていた。リッチな皆様もああやって週末を満喫しているようだ。

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