大和は国のふるさと (6) 細工に感服す
20 May 2019
週末ずっと(そして今日も半日)わんほー気味な伊丹。土曜はパークで堪能。日曜は高台へ鑑賞に行ったが、マイレンズの様子がおかしい。周辺部がろくに解像しない。ので、さっき中之島へ預けてきた。AF 調整も含めてオーバーホールになりそう。
では引き続き明日香村の歴史探訪を。
おや、なんだか雰囲気のある通りに入ったぞ。実はこのあたりが村の「中心部」に相当するエリア。
どうやら毎度おなじみ伝統的なんちゃらではないようだが、ここまで回った村内と比較して和風の外観が際立つ。
あとで確認したところ、この一帯には飲食店と民宿が多く集まっているようだ。遅い昼食をとったり、散策の合間にカフェでひと休みする人も見かけた。
しばらく走って、共通券最後の対象施設に到着。
小さな受付の手前に用意された駐輪場にちゃりを置き、奥の道へと進む。道が分岐しているところに目的のものがあった。
お、これはこれは両陛下(当時)。10年ちょい前、ここを見学にいらしたとのこと。それがどんなものかというと、
はて。遠目からでは首をかしげてしまう、石の間に埋め込まれた水路のようなもの。中心付近の丸いものを一番近くから観られる位置に立つと、この物体につけられた名称が一目で納得できた。
その名もズバリ「亀形石造物」。確かに亀ですわ。正確な用途はよくわかっていないが、どうも天皇家が祭祀に使ったのではないかという説が濃厚らしい。両陛下が来られたのもそういう経緯。
それにしても、この亀の描写の細かさたるや。綺麗な円形の甲羅に、手足のしっかりとした造形。スケールの大きな遺跡だけでなく、たまにこういう掘り出し物に当たるのが、古代遺跡のおもしろいところだ。
せっかくなので、すぐ隣に控える小高い丘にも登ってみる。
石造物の傍で他の人に熱心に解説していたガイド氏によれば、この丘も人工物だとか。竹林の中をしばらく登ると、また不思議な石登場。
こちらは「酒船石」。正体は亀以上に謎に包まれており、酒造りに使った説から命名されたものの、正確な用途は不明なまま。
いかにも水を溜めそうなくぼみと、いかにも水を流しそうな溝。じーっと観てもやっぱりわからんが、何らかの意図を持って加工されたことだけは間違いない。
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。