異邦人、香港を駆ける (16) 満腹餐廳

最近サボってた電動ちゃりを久々に動かす。がんばるのは上りだけだが、それでも徒歩よりさくさく移動できるのは大きいし、最寄り駅周辺なら一定時間無料で使える駐輪場もあるからお財布にもやさしい。毎日とまでは言わんけど、こまめに乗ろう。
なわけで香港2日めラストは恒例のごはんタイム。

2泊の旅なので夕飯はこれが最後。やっぱり名物の釜めし(煲仔飯)は食べておきたい。あらかじめチェックしておいた店のうち、夜営業してるところがこのへんにある。お、みっけ。

「銓滿記餐廳小廚」さん。ビジュアルからしてかなりの庶民派。店頭掲示向けの印刷物、この数年でどこもすごく綺麗になってるよね。

18時台序盤ということもあり、幸い席は空いていた。肝心の注文だが、何を頼んだらいいかよくわからん時は店のおすすめに従うのが楽。てことで、当店人気上位の釜めしを1人1品、それぞれセットメニューで頼む。なお、こっちが日本人だとわかると日本語メニューが出てくる模様。

先にセットのスープが出てきた。ガラ入りでだしがよく出ている。

そしてメインディッシュ。こちらはおそらく、田うなぎ。淡白な味に濃いめのタレがよく合い、ぷにぷに食感が特徴的。
で、ここから店員のおっちゃんが全体ざっくり混ぜて取り分けてくれる。さらに残ったごはんを鍋に軽く押しつけ、余熱でおこげ生成、固まったら皿に返していただく。「おこげおいしい」と日本語で力説された。

もう1つは海老と春雨(右側に取り分け済)。タレが薄味なタイプの場合、おこげは砂糖がけがおすすめとのこと。
ただ、大変残念なことがございまして。もうおわかりかと思うが、我々の胃袋キャパに対して明らかに多い。味は申し分なかっただけに、釜めし1つにしてサイドメニューつける形にすべきだった。多分ここなら何食ってもうまいわ。

うぷー。腹ごなしにあと少しだけ散策。すると、思いがけない光景に出会った。

何の変哲もない、この夜景。おぼろげな記憶だが、おそらく20年ほど前、自分はここに立ったことがある。旺角であやしいアイテムを物色した後、なにげなく撮った写真の中に、確かこんな景色が。きっと看板などは跡形もなく変わっているんだろうけど、雰囲気だけは案外覚えてるもんやね。

みなさんの夜はまだまだこれから。我々はおなかもいっぱいだし、ぼちぼち引き上げよう。

ネオンの時代から、現代はすっかり LED 主流へ。もともとカラフルな香港はさらに派手さを増していく。

ただ歩くだけで活気のおすそわけをもらった気がするから不思議なものだ。

こうして、ちょっと早いけど19時台に帰投。20時からの恒例ライトアップ・幻彩詠香江(A Symphony of Lights)が部屋から多少見えるのを、ゆっくり足を伸ばしてくつろぎながら眺めた。
あ、余談なんすけど、MTR の改札でひとつ気づいたことが。

大半の駅がこのしかくい箱タイプで統一されている中、一部の駅では新しいタイプに置き換えられていた。

なんとなく未来っぽい形状。モニタがやや起きて、押し回す棒がなくなった。観光客も地元民もみんなオクトパス使いだし、この形状が今後は主流になっていくだろう。

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