La vista nostalgica ’03 (10) Roma: Piazza Navona

一昨日あたりの夕方、なんとなーく蝉らしきものが聴こえた感。気のせいかもとスルーしていたものの、昨日はっきりと確認。間違いなく蝉ですわ。いまんとこはジーっていうやつだけだが、梅雨が明けたら一大勢力がどっと攻めてくることだろう。
さて大昔のイタリア残念旅、終盤は石成分多めで。

さっき行ったヴァチカンと、あとで行く遺跡群エリア。そのちょうど中間地点付近、パンテオンから数ブロック西のあたりに、ナヴォーナ広場がある。

噴水と石像のセットが複数設けられた、これまた古代ローマ時代からある場所。ローマはそういうスポットばかりで、歴史に対する時間感覚が麻痺してくる。飲食店も複数あるというので昼食候補地としたんだが、そこへまた雨。

広いテラス席を持つ店がいくつかある中から、なんとなく無難そうなお店へ入り、無難にパスタ。お味はぼちぼちとしても、ツアーの十羽一絡げ提供品に比べれば、食べごろを提供されるだけありがたい。ふらりと現れた弾き語りにチップを渡すくらいには、余裕ある心境でのランチタイム。

幸いにして雨は、食事の進行を見計らうかのように上がった。散策中はもう降らないといいな。

北から入った広場を南へ抜け、広い道に出たら東へ。道なりに歩いていたら、この旅で初めてのモノを発見する。

ほう、ローマに路面電車があったのか。
といっても当時鉄ヲタ休業中の自分が知らなかっただけで、この時点ですでに 100 年モノの老舗。ただし先の大戦より前から統廃合が進んでいて、この8系統も写真奥の交差点を東へ曲がる形に線路が付け替えられ、現在ここに電停はないようだ。

電車には一度も乗らずに終わった。上手に使っておけば市内観光がもっと手際よくできたかと思いきや、トラム沿線の観光名所はほとんどない。結局歩くしかなかったという可能性も高いな。

そんな線路際にも遺跡あり。

もうしばらく東へ進むと、ヴェネツィア広場。車両が入れないナヴォーナと異なり、いくつもの広い車道が交差する中に芝生敷きのロータリーが配置されたような形状。目をひいたのは広場そのものではなく、背後に控える記念堂だった。

正式名称、Monumento nazionale a Vittorio Emanuele II。ってまた出たよ偉大なる国王陛下(前回参照)。

そしてこの建物の向こうには、ただでさえ古代建築目白押しのローマにおいて屈指の遺跡密集地帯が広がっている。

大通りを南東へ向かう間、どっちを観てもわりとこの調子。その先に待ち受けるのがアレ。

前日にバス車中から見かけただけのコロッセオ。そして隣接するフォロ・ロマーノ。
秋冬シーズンであったために、施設の公開終了時刻はどこも早めに設定されていた。コロッセオは16時半、フォロ・ロマーノは16時。現在15時台。うーむ。

思案の結果、無料で入れる後者を選択。それでも、コロッセオ寄りにある凱旋門付近からなんとなく景色を眺めるうちにタイムアップ。ヨーロッパの冬は想像以上に昼が短いことを痛感する。
どこか行程をもうちょっと短縮していれば、ここでの見学もゆとりを持てたのだろうか。9時からやってるヴァチカン美術館への入場が10時って時点で遅かったのか。そもそも始まりからして詰めの甘い旅だったことが、この段階になっても響いているようで。

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