山里に春来たりなば (1) 城址登る

いやー、我慢大会思ったよりしんどいわー。今日も背後や横でみんなが首をひねっているのを小耳に挟みつつ、ここは心を鬼にして助け舟をこらえ。が、こっそり現象確認からの状況把握はついついやってしまったり。こりゃ自分にとっても修行やわ。
さてここからは、今春ゴールデンウィークに伴う帰省(という名の寄り道)のお話。

当家の帰省、特に岐阜行きの場合は、例によって壮大な迂回から始まる。今回もそうだった。

突然ですがここは岩村城跡の入口付近でございまして。
大阪から岐阜に行く上で、ルート付近にありそうな名所はだいぶ行ってしまった。メジャーどころで未踏の場所もなくはないが、大型連休期間に近づくものではない。で、ちょっとした思い付きでこちらへ。方角はだいぶ逸れてるけど一応岐阜県内。

結論から入ると、岩村城とは「日本三大山城」に数えられるようなところのため、城への道のりはイコール登山となる。

登城ルート序盤では、両脇に地元出身の名士が数人紹介されている。下田歌子って耳に覚えがあるなと思ったら実践女子大の創設者だったとか、その他諸々。

時々足を止めて休み、振り返るたびに、どんどん登っていることがよくわかる。

ルートの大半が石畳。しかもかなりの傾斜続き。これはしんどいわー。と、城攻めの苦労に思いを馳せつつ。

なお地味におもしろかったのが、ところどころに設置されている案内板。なんと QR コードが掲載されており、アクセスすると当時の建物を再現した 3DCG らしきものが動画で再生される。意外なハイテク。ま、実物再現するよりは安いに違いない。

ふぅ。30分ほどかけて、ようやく頂上の本丸付近までやってきた。

迎えてくれるのは、随分と立派な石垣。しかも多段構造。なんだこりゃ。

なんでも、最初は普通の城と同じで斜面は1つしかなかったところ、補強などの理由からどんどん手前に増えていって最終的にこうなったとかなんとか。

六段壁っていうらしいよ。確かに上乗せ分がそのくらいあるように見える。

なわけで、本丸跡地に到着。

下段の木がだいぶ生い茂っているため、当時ならきっと見えたであろう麓の町の様子はあまり見えず。

それでも、澄んだ空気と緑に囲まれたロケーションはなかなかに爽やか。

残念ながら明治初期に建物は取り壊されてしまったものの、今もなおパキッとした角が美しく揃っている見事な石垣は、それだけでも見応え十分。

なお比較的写真が少ないのは、お察しの通り登山下山に体力を使ったからである。いい運動になった。

ちなみに、普段あんまり山に登らない方は、是非とも入口付近に配置してある杖をお使いいただきたく。我々は竹製のものをお借りしたが、これなかったらまじで無理やった。悪いこと言わんからみんなも使おう。

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