しあわせを運ぶ港都 (2) 災害のきずあと
13 Jul 2010
あれやこれやで妙に忙しい週明け。できることから一歩ずつ、やね。神戸編の続き。
実を言うと、吉兵衛さんの碑は在処をしっかり把握しておらず、たまたま見つけたのだった。それは海沿いに見つけた船につられたおかげ。この日本丸とは、後程もっと観やすい場所で再会することになる。
先程から、旧居留地の辺縁に沿って歩いているような状態。
従って、そこらじゅうに石壁の建物が当たり前のようにある。
で、たまに歩道にブロンズ像が飾ってあったりもする。背後のビルは、足元だけクラシカルな意匠を残して上につけたしていた。最近そういうの多いね。
道1本隔てれば、そこら一帯は船着き場になっているようだ。
例えば税関の船。どっちかというとクルーザーのようにも見える。
こちらは海保。「あわぎり」という船名を観て、2人揃って「泡切れが良い」と洗剤の売り文句を連想したのは秘密。
道といえば、この近辺はやたら凝ったマンホールの蓋が多かった。
このくらいだとすっきりしていて良いのだが、
中には限界まで名物を詰め込みまくったものも。
ほどなく、巨大な魚がそっくりかえったオブジェに行き当たる。
どうやらここから先はメリケンパークのようだ。そのまま進んでいくと、ある施設が。
…あぁ、ここにあったんだ。
震災メモリアルパーク。当時壊れたものをそのままとってある一角があることは、いくらなんでも知っていた。が、1人でここに来る用事がなかったこともあり、それがここだとは、このとき現場に着くまで全く想定していなかった。このへんがにわか関西人の弱み。
囲われた通路ごしに中を覗く。
大きく傾いた街灯。とても歩ける状態ではない波止場。
一部は原型を想像するにも苦労する。
受験前日に歩いた、ほこりっぽい三宮のことは覚えている。つぶれた市役所の形も。それでも完璧とはいえない記憶を、今も残るものが補完していくんだな。
まぶしい青空を、飛行機雲が悠々と行くのを見上げた。
Comments
こんにちは。
記憶は定かではないのですが、間違いなく高校生の時にこのエリアには来ていた筈です。なので、この岸壁が現役時代に歩いた可能性があります。少なくともポートタワーには登っていますので、海洋博物館と共に見てはいるはずです・・・。
あわぎりの所は名前もそうですが、海の男ポーズwwで写真を撮った方の記憶が鮮明に残っています^_^;;
こんにちはです。
かつて歩かれた(かもしれない)観光スポットとしての姿が一度このように壊れてしまったわけですが、年月を経てまた普通に散策できるようになったことは良かったなと改めて思いました。
岸壁にアレがあったら海の男ポーズはお約束でしょうw
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