欧羅巴幻想曲 II ヴェネツィア、水の都 (22) Approdi San Marco Giardinetti

久しぶりに一眼持っておでかけしてきた。といっても梅田をぶらぶらした程度だが、今撮っておきたいモノは概ね押さえられたのでよしとしよう。しかし、最近あれこれ忙しかったこともあって撮影インターバルがすごい。今月はもう少し撮れる…か?
さてヴェネツィア2日め、改めて水上を行き交うものに注目。

次の目的地へは、例によってまたふねに乗るのがベスト。とりあえずサンマルコへ抜けるか。

ぐるぐる階段のお屋敷は、元邸宅ということもあってか、対岸への道がわざと作られていない立地。来た道をいったん引き返し、路地を回り込んで進む。

おそらく現在ではここを出入口に使うことはないだろう。水路に張り出した「水上用の玄関」は、ショーウィンドウであり当地らしさの演出でもある。

あ、でも飲食店にとっては普通に搬入口として現役か。マイボートに乗ってくる特別なお客様がここから出入りする、江戸期の千日前みたいな光景も、かつては存在していてもおかしくない。

広場へ近づくほど、いかにも一見さん狙いのみやげ物屋が増える。わかりやすい。

2月のカーニバルの頃は、きらびやかというか派手というか、がっつり盛った仮面とともに着飾った人で広場も賑わうのであろう。

おみやげとして置かれている品の大半は、仮面のレプリカかガラス製品か。通過するだけでもカラフルで楽しい。

広場の南側、工事中の庭園のそばに、サンマルコ最寄り扱いとなる別のふねのりば Giardinetti がある。Zaccaria よりこっちの方が広場に断然近いが、停まるふねが限られるからなかなか使う機会がなかった。発着する中で一番便利そうなのが、リアルトに最短距離で行くほうの2系統。ちょうどこれから行くところにも都合がいい。
のりばの先頭、水面までほぼノーガードな位置で、行き交うふねを眺めて待つ。

ってタクシー多すぎませんか。間隔は狭いし進行方向もバラバラ。よくこれで事故らないもんだ。みんな避けるのがうまいのか、素人にはわからない暗黙の了解がやっぱりあるのか。

ごった返す海の上、小さなふねたちを巧みにかいくぐって、2系統がやってきた。

時期にもよるが、このときはここで折り返し運転。終点で降りる人が多少乗っている。のはいいとして、ローマ広場経由でここまで来たはずなのに、あえての東からアプローチ。降りる人がはけたらそのまま乗らせて、さっさと出発するには、確かにその方が動きに無駄がない。

先頭で待っていたこともあって、ふねの正面写真が撮れた。だいたいどののりばでも多少は先客がいて、なかなかこんなクリアに視界確保できんのですよ。

操縦席のスペースを削ってでも客席空間を可能な限り確保した船体は、改めて観れば「水上バス」と呼ぶにふさわしい。では、今日何度めかわからんけど乗るとしよう。あとで数えたら、この日だけでもこれで7回めの乗船。乗り放題きっぷの元とり放題。

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