欧羅巴行進曲 (52) 第四楽章/Schloß Schönbrunn

近所で解体工事中。記憶が正しければ公務員宿舎のようなものが建っていたはずだが、どう観ても高度成長期世代のとっても古い物件だったので取り壊しも至極納得。跡地はマンションにでもなるのだろうか。
さてウィーンの実質4日目、序盤の目玉スポットに参りましょう。

渋滞ロードの脇、歩道は混み合うこともなく快適に進める。

皇帝をはじめとする王室の錚々たる顔触れが、入場ゲートへと導いてくれる。

駅から5分くらいで正門に到着。

ということで本日最初のメインイベントはこちら、シェーンブルン宮殿。

例によって内部は一切撮影禁止のため、とりあえず話の合間に外観の写真をいくつか置いときますね。入る前からもう存分に見事な風格である。

もちろん入場料が必要。ただし我々にとっては、19日に王宮で入手したシシィチケットがここでも有効となる。さらに、コレを持っていると入場時に優先レーンを利用可能とのこと。ただし、平日9時という時間帯のおかげか通常レーンも全然空いていたので、フルコース見学できるという特典の方が重要だったと思われる。

入場後は順路に沿って進んでいくのだが、大広間に出た辺りから様子ががらっと変わってきた。いや、インテリアも1部屋ごとに大きく個性が違っていて興味深いのだが、それ以前の話。
日本人観光客のツアー集団がめちゃくちゃ多い!!

小集団用のマイクを手にしたガイドのおばちゃんに遭遇して以降、日本語を使う人々の多いこと多いこと。中国人ツアーもいるにはいたが、圧倒的な日本率。なんだかなぁ…と思う自分たちも同じ日本人のはずなのに、なんでしょうねこの不思議感覚は。異国にいる間は異国民に囲まれていたい心理でもあるのだろうか。

ちなみに、屋外で建物バックに記念写真を撮る率もアジア系が圧倒多数。まあ我々も軽く撮ったわけだが。

それはさておき。それぞれ異なる装飾の中、ひときわ目をひいたのは天井や壁のレリーフ。金色の装飾部分は平面で描かれたものではなく、木彫りの立体造形を金色に塗って壁に貼ったものだった。つまり、巷で見かける平面のゴールドふちどり描画はコレの真似だったってことやね。

内装のコテコテを思うと、このくらいの彫像は地味にすら思える。

部屋の個性という意味では、やはり「うるしの間」のインパクトが抜きん出ていた。文字通り黒地の壁に、ゴールドの装飾は実に映える。

当該の部屋は、上写真とは反対サイドにあたると思われる。下写真の奥、東ウイング(仮称)の南面中央付近かな。

未亡人となったマリア・テレジアさんが喪服で過ごした部屋、という哀愁漂うストーリー性も相まって、ガイドさんの話に超熱心に聞き入る日本人ツアー客のみなさん。を華麗にスルーして、ビジュアル面だけはしっかり鑑賞してきた我々であった。

この後、庭園を散歩して回ることに。とっても広い庭なので、その話はまた次回。

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