欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (1) Quellenplatz
21 Aug 2018
夏の風物詩終了。趣味人としては「最終的に強いのは重課金勢」仕事人としては「1人に頼り切るといずれ破綻する」等々、視点の持ち方次第でいろんな感想が浮かぶ決勝戦であった。勝った方も負けた方も、どちらもおつかれさまでした。
さて欧州旅はここから後半戦オーストリアでのお話に入ってまいります。
ん? 見慣れぬものがいるぞ。あれはもしや、新車の Flexity さんでは。
ボンバルディア製の低床車シリーズ Flexity。ウィーンに導入予定のこの車両は Flexity Wien と呼称されていることが多い。その名称と形状から考えると、シリーズ内に6つあるモデルのうち Outlook をベースにしたウィーン専用カスタム版ではないかと思われる。
年明け早々に納入が始まり、年末の営業運転開始をめざして絶賛試運転中とは聴いていたが、どこをどう走っているかは調べようもなかった。よもや現地入り早々にお目にかかれるとは。やったね。
直進か左折か。後者に備えて構えると、やはり左折。ここぞとばかりに連写。
正直言って CG の段階では微妙だったこのデザイン、実車に起こしてみたら思ったより全然いける。特に先頭部、頭頂部のでっぱりと顎のしゃくれ感が軽減されたのが勝因か。
全長34mと、先代低床車 ULF(35m)よりわずかに短いくらいのぼちぼちの長さ(ブダペストと比べないように)。台車なしで宙に浮く構造の偶数号車に、車椅子スペースなどがある模様。
グレーベースだった ULF から一転、むしろ Düwag 世代に戻ったカラーリングが、いかにもオーストリアの首都らしくていいね。まあコレが本格投入されるってことはイコール Düwag 車の置き換えなんで、それはそれで寂しいけど。
と、いきなりのボーナスをいただいたところで移動再開。南東へ向かう6系統へ乗り換える。
なんだこっちも工事か。そこらじゅう工事大会だったブダペストを思い返し、若干やな予感。結果として電車的にはほぼ杞憂に終わったのがありがたい。
今回目立っていたのが、ULF におけるラッピングの増加。連結部に収めたもののみならず、正面以外は地の色が出ないほどびっしり貼られた全面貼付も少なくなかった。今乗っている編成も、柄の一部が窓にはみ出す大胆デザイン。車窓の右上になにか見切れてるのもそう。ラッピング技術の進化で日本でもいろんな企画を見かけるが、海外でも事情は同じようだ。
どんどん郊外へと進む中、ふと気づく。電停、ちょっとだけアップデートされてる? 停車する系統番号を丸く掲示するのは従来通りとしても、それと直角に設けられた小さな板、あれは行先の方面を書いているように見える。確かにあるとないとじゃだいぶ違うわな。
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