欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (26) Wien Hauptbahnhof : 4

9月のごほうび2週連続3連休、今回もぼちぼちエンジョイしております。昨日は京都でこれまで手薄だったエリアをたっぷり歩き、今日は買い物ついでに自宅最寄り駅より向こうにあるおいしい洋菓子店めざして歩く。日々の適度な運動大事やね。
さて欧州旅7日め終盤戦は改めて ÖBB の部を。

まだまだ明るい、19時前後の中央駅。いろんなものが次々あらわれる。

西日を受けて輝く Cityjet 塗装の Talent さん。そして後ろにしれっと縦列駐車の ICE 27(ハンブルクからの到着便)。異なる列車が同一線路上に停まるのは日本だと類例が少なく、どこぞの赤い会社くらいでしか聴かない。ま、ÖBB も赤いですし。

青い Railjet もやってきた。プラハからの RJ 371(Joseph Haydn)かな。

合間を縫って貨物も素早く通過。1044 型の体質改善車と思われる 1144 型が、重そうな荷を懸命に曳く。

でだ。本来の目的である、アレについての情報を収集しておこう。ÖBB のいいところは、こんな時ホーム上に「今いるホームに来る列車の細かい情報」を出してくれていること。しかもすごく細かい。

停止位置(A〜E)、編成の内訳、等級、そして車両ごとの行き先。ほぼ全部のせ。ご丁寧にも機関車がどっちについてるかまで記載。めっちゃ便利。
というわけでもうおわかりですね。狙いはもうすぐ来る Nightjet、NJ 233 ミラノ& NJ 40233 ローマ行き。しかしこのホームが実は大変なことになっていた。

なんじゃこらー!
これまで観てきたヨーロッパの駅では一度もなかったような大混雑。日本のラッシュ時とまでは言わないものの、キャリーバッグや自転車などの大荷物とともに大量の人が列車を待っている。
この日は6月最後の金曜日。おそらくウィーンでも大半の学校が夏休みに突入し、長期休暇を取った家族とともにバカンスへ出かけるのであろう。盆の帰省ラッシュのようなものを今年は一足早く体験してしまった。

19時半前。発車定刻を回った頃に列車は入線した(まあそんなもんです)。動画で構えてたんだが、意外にも進行方向側から後退する形での進入。

そもそも NJ 自体のデビューが当家の前回ウィーン訪問より後のこと(16年〜)なので、実物をちゃんと観るのはもちろん初めて。一見してわかるように Railjet とおそろいロゴがポイント。

そんな新塗装車(車両自体が新造かどうかは運次第)に続々と乗り込むバカンスの皆さん。ドイツ語わからなくても漂ううきうき感。だが、それだけじゃなかった。

列車に乗り込まず、ホームにとどまる人もちらほら。あぁ、乗る人のお見送りに来たんやね。確かに乗客全部がバカンスとは言っていない。単に寝台列車として都市間移動に使う人だっているだろう。

車上の彼女と、地上の彼氏。ガラス越しに想いを交換して、発車までの短い時間を過ごす。

あれだけあふれかえっていた大半の人を飲み込んだ紺色の列車。

乗務員さんたちは大きくカーブした構内に目を配る。

そしてゆっくりと発車。友人を見送りに来たご婦人は、名残惜しそうに車内へ大きく手を振った。

こうして、いかにも夜行長距離列車らしい一コマを見届けた我々であった。が、ひとつだけつっこみたい。

そこでなんで CAT 塗装の機関車持ってくんねん。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。