異邦人、香港へ行く (30) 天星小輪・2

羽田方面は初モノであれやこれやと盛り上がっておりますなぁ。しかし、ひこーき界もわりと首都圏にネタが集中しやすい感はあるよね。もちろん各地それぞれに特有のネタはあるんだろうけど、飛来数の桁が違うから必然的にそうなるのか。
さて香港ですが、再び陸地から離れるお話を。

高いところの眺めを満喫した我々は、またも大回りルートを辿る。

MTR で九龍から香港駅まで戻って、今度は中環駅に向かわない。かわりに選んだのは、この日3度目のスターフェリー。船からも夜景観たいよねー、との旦那さんのご希望である。たしかに。

改札を抜けると、まもなく出航しそうな船がいたが、窓際に座りたいのであえて1本見送ることにする。

中環ピアの待合室は、海側がほぼ全面シースルーになっていた。アクリル板だかガラスだか、とにかく傷は入っているが、貼り付けばなんとかね。
豪華客船やお宿を眺めて待つことしばし、次の船が入ってきた。…おや?

これはもしかして特殊塗装というやつですか。龍をカラフルにあしらったトラムは何度か見かけたけど、同じ柄が船にもあったのね。へぇ。なんか得した気分。

そんな派手船も、勿論乗り込んでしまえば他の船と変わらない。ここから注目すべきは夜景なわけで。

当たり前だが船は常に揺れる。揺れる周期の両端に合わせてシャッターを切ればいいのだろうが、常にうまくいっているとは限らず。さ、出航ですよ。

上層とはいえ、陸にいるより圧倒的に水面が近い。波の揺らぎと、乗っている船の揺らぎを、広告看板の光が浮かび上がらせてくれる。陸上からの眺めではここまで水面の光量がなかったので、船から観る時だけのお楽しみなのかもしれない。

まもなく尖沙咀。ちょうど湾仔からの船も同時に着くようだ。
余談だが、ハイアットの手前のピンクの物体は、決してあやしいお宿ではない。香港最強の5つ星ホテル、ペニンシュラ。なんでこんな色に、と思ったら、どうやらピンクリボンに関連していたらしい。趣旨は理解したけど、もうちょっとなんとかならんかったんかね、その色。

こうして、5分少々のナイトクルージングは終了。

ザ・香港、な夜景の前に、香港と大書した船。なんともわかりやすい光景をしばし堪能してから、この日最後の目的地へと向かう。

夜の鐘楼もまたおつなもの。17年前も撮ったけど、そちらを出すまでもないのはおわかりいただけるかと。前回と今回ではまず機材が段違いだからねぇ。いい時代になったもんだ。

※続きはこちら→(31) 幻彩詠香

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