国づくりの国めぐり (3) 住処並ぶ道
5 Dec 2021
毎年恒例の家族写真撮影、今年もこの時期に撮られてきた。しかし例年との違いを感じたのは、この時期になってもまだ七五三撮影が終わってないらしいこと。秋頃の情勢を考えると、需要のピークが後ろ倒しになったのかな。写真屋さんも大変だ。
さて引き続き秋の山陰旅、松江城攻めのついでに近隣散策へ。
しばらく本丸の周縁部を歩いて、北側に抜ける。
お堀に遊覧船。雨対策もバッチリで、お客を乗せた舟がちょこちょこ現れる。
大手門付近とは別に、この界隈にも船着場があるようだ。
城をはさんで駐車場と反対側まで歩いてきた理由は、こちら側にしかない建物群を見物するため。
このあたりは塩見縄手と呼ばれる地区。お堀沿いに延びた道に面して、武家屋敷などが建ち並んでいる。国レベルでこそないものの、市としては美観地区指定をしている模様。
かの小泉八雲が、短期間ながらも住んでいたことのある旧居。国の史跡だけあって念入りにメンテが施されている。要するに「観光地に行くと何かしら絶賛工事中の法則」やね。
建物の多くは外観を保ちつつ、内部は美術館など用途を変えて現役で使用されている。
そんな中、ふと途中で足を止めたのは、いかにも店舗として使われている屋敷の前。
「八雲庵」さん。うむ、これはどう観てもお蕎麦屋さんですな。というよりこの店名、下調べで見かけた覚えがあるぞ。時間帯によっては行列必至って話。幸いにして現在時刻はまだ11時にもなっておらず、待ち時間なしで入れそう。確かに昼食としてはだいぶ早いけど、まあたぶん食べ切れるやろ。てことで、おじゃましまーす。
ここは島根なので当然、蕎麦といったら出雲そば。いただくのは以前の山陰旅以来。
蕎麦自体は大変おいしく、鴨だしも大変よろしく。だがしかし、我々の前に立ちはだかったのは天ぷらであった。高山で飛騨牛トラップにあたってからはや10年、そろそろ天ぷらも黄信号が灯ったらしい。うーむ。
とにもかくにも、ごちそうさまでした。なお当店、錦織圭選手が有名になる前からの常連らしく、取材を受けた新聞記事が誇らしげに掲示してあった。
そのまま武家屋敷の脇を進んで、駐車場をめざす。
趣あるたたずまいをもっとゆっくり堪能したいところではあったが、いよいよもって雨足が強まってきた。折り畳み傘1本で大人2人は若干の無理もありまして、時々木陰で休みつつ先を急ごう。
お堀にかかる木の橋も寂しげな表情。城見物の間に降らなかっただけ、まだ恵まれていたのだろう。
どうにか車に戻り、態勢を立て直して、すぐ近くの駐車場へ移動。ちょうどいいところに物産館的なものがあったので、ここで島根っぽいおみやげを仕入れておく。さてと、次は全天候型の目的地に向かうとしよう。
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