みやこの光わかれゆく

最近の当家食卓は、実家からのあれこれで多少回っているところがある。大量の柑橘は毎日食べて無事に半分以上消化、冷凍の魚も毎週ちょっとずつ使っている。特に後者、覚えてるうちに食べないと忘れるから。常温の食べ物ですらたまに期限切らすのに。
さて今回は3月中旬、ある意味で「納め」の話。

金曜の夜。梅田で早めの夕飯を済ませた我々は、一路京都へ。

花見小路界隈は嘘のようにひっそりとしていた。休業中のお店も少なくない。以前の大原ほどではないにしろ、3年前ならありえない光景。

冬の閑散期を盛り上げるために始まった、3月の名物行事・花灯路。本年をもって、東山・嵐山ともに最終開催の通知が出た。20年の節目とか、閑散期が緩和されたとか、いろんな理由は挙げられているが、やはり疫病の影響も否定できないかと。

というわけで最終回を味わいにやってまいりました。

過去数回の訪問で撮ったあれやこれやを思い浮かべながら進む。

鉄板スポットの石塀小路でも、ちょっとした無人の瞬間を狙ってシャッターを切る人があちこちに。

小路を抜けたところに、今年ならではのアイテムを発見。

高台寺公園で、ウクライナ支援の募金活動が行われていた。そこを過ぎてさらに進む。

八坂の塔を望む道はやや賑わっていた。混雑緩和のため、さくっと撮ってすぐ移動。

花灯路期間中の産寧坂で地面が見える。平日であることを考慮してもどんだけ空いてんのかって話。

せっかくなので、多少の人だかりは承知の上で清水寺にもお布施(夜の特別拝観に課金)。

て、これが噂のアレかー! 東山界隈で実施中だったアートイベントの一環として、巨大こけし(空気式)。

からのメタル狛犬。

舞台からの夜景を堪能。たわわは今日も輝いている。

そしてビームは相変わらず強力。つくづく、京都わりとなんでもありなとこあるよね。

清水の拝観は21時で終了。まもなく入場〆切のため入りたい人は急げとアナウンスが流れる中、目的を達した当家は坂を下る。

思ったより人はいるけど、ここもまた開けてないお店が多い。心なしか控えめな光量。

大谷祖廟への参道でもライトアップ。いけばなが神々しい。

円山公園の片隅に洋館があることを今回知った。長楽館といって、レストランやカフェを使えば館内に入ることもできるようだ。

そんな公園を西へ抜けていくと、その先に見慣れぬ展示が。

ねぶたっぽいな。粟田大燈呂という昔のお祭りを今世紀に復刻したものらしい。むしろこっちがねぶたのルーツかも説。へぇ。

と、意外な発見もありつつ、八坂神社を抜けて四条通りに帰ってきた。

人も車も往来控えめ。快適でありがたい気持ちと、活気が減って寂しい気持ちが半分ずつ。

だが翌月、花見で人出が一気に戻っていたことは既報の通り。「空いてる京都」のレアなひとときもそろそろおしまいかな。

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