門前のにぎわい (2) 提灯と夜店
10 Dec 2014
世の中、スケジュール配分というのは案外うまくいかないもので。ひまな日はとことんひま、そうでない日は出かけるのに用事満載。後者は要するに今日のことですね。
なわけで、どうにか時間を作って今日の前倒し更新は秋の池上散策後編。
ってすごいなこりゃ。両岸屋台で中央部はびっしり人混み。
元来厳かな意味であったかもしれない宗教行事が、長年の時を経て次第に「ただの楽しい祭り」に変わっていくことはよくあると思われる。どうやら御会式も、本題の儀式を除けばそうなっているようだ。
どうにかかきわけつつ流れのまま進み、新参道に合流。
ここから門まで、無数に続く灯籠の列に沿って歩く。
旦那さんが気づいたのだが、よく観ると紙花をあしらっている骨組みはなんとビニール傘。八方に花を飾りつつ、雨天対策まであらかじめとっておける万能アイテムだったりして。
門をくぐると階段。昼間の活動もあって疲れてないかといえば嘘になるが、ここまで来たらまあ上りますよね。
ふぅ。ふと見下ろせば、木々に紛れて参道の灯りが点々と。そして我々より後から来る人の流れは絶えない。毎年30万人が来るというのも頷ける。
仁王門のむこうに本堂がある。
そういや、祭りに足を運んでいる人たちの年齢層がやたら若かった。地元の中高生辺りには「堂々と夜遊びできる格好の秋祭り」なのかもしれない。
祭り本番では、ここ境内から駅付近まで万灯の行列が練り歩き、たいそう見応えあるらしい。残念ながら、海外渡航直前にそれを観に来るのは無理。当日の光景に思いを馳せつつ、まだ静かに扉を閉ざしている本堂を後にした。
ぼちぼちおなかもすいてきたので、この後駅前に戻り、ふらり入った居酒屋でディナーとなった。
宗派の違いはあれど、重要な位置づけにあるお寺というのはどの地でも長く愛され、こうして人が集ってくるわけやね。それもまた日本らしい風景のひとつ。
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