グリーンビューひだ (3) 合掌の山郷・3

最近肩が凝る、と旦那さん。キーボードの置き位置とか椅子の高さとか試行錯誤中。根本的にはパソコンデスクじゃない時点でアレなのかもしれんが、普通のデスクって一般家庭に置くと圧迫感あってちょっとねぇ。
さて白川郷のラストは前回ちょっと触れた「一番手前に写っているお宅」のまとめ。

集落と高台を結ぶ坂道を覆う木々の隙間からも、その家は観ることができた。

下りてくると、さっきより若干雨が強まっている。

そんな中、そのお宅の真横では今まさに田植え作業を終え、トラクターを引き上げたばかりのところだった。

このお宅とは、なにげに国指定重要文化財だったりする和田家。

300円で上がらせてもらえるとのことなので、保存の財源にとお布施のつもりで払って中へ。
入ってすぐの板張りの大広間で、「和田」の名札をつけた女性が概要を2分程度で説明してくれた。江戸期には庄屋だったこと、床下で商用の火薬を保管していたこと、などなど。

家柄がそうさせているのか、さりげないのに気品ある佇まい。

長きにわたって磨かれ続けてきているであろう、黒光りする柱。昔懐かしい振り子時計。

2階にも上がれるらしい。行ってみよう。旧家ならではのとっても急な階段で、見学者用のスリッパが脱げたりしつつ進む。

分厚い茅葺きの裏側はとても堅牢な構造だった。ちょっと天井は低いけど、広さがあるから圧迫感は思ったより少ない。
そういえばさっきの説明の中で、2階ではかつて「おかいこさん」をやっていたと聴いた。母方本家と同じだと思うと、ちょっと親近感。同じ飛騨だから産業も似ているのかな。

一部の窓が開けられ、プチ展望台状態。周辺の家々が見渡しやすいのは、さすが庄屋さんといったところか。

どこの田んぼも植えた直後だったり今植えてたり。

片隅には、往時はリアルに使われていたであろう道具たちが並んでいた。

こうして観るといかにも保存住宅の風情だが、非公開エリアでは今も実際に和田さんが暮らしている。重文を保ちながらの生活は大変だろうけど、今後も長く残るといいね。

最後に、昔ならきっとみそをガンガン作っていたであろう樽が並ぶ中二階もちょっとだけ覗いて、お宅訪問は終了。

なかなか貴重なものを見せていただいた。おじゃましましたー。

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