オトナの工場見学・舞洲 (3) 庭園散歩

自宅の窓から見える桜の木が、もうほぼ満開に近い状態。ただ近隣の名所に関してはまだまだっぽいから、本格的な花見は今週じゃなくて来週末がベストかな。どこへ観に行くかは咲いてから考える。
なわけでゴミ処理場の巻ラスト。

3階から2階へ進もうとして、ふと気づく。最速順路ではエレベーターを推奨。しかし入口でもらったペライチの案内によると、階下へ行くには「屋上庭園」なるものも通れることになっている。図に従って探してみたら、トイレの脇にひっそりと出入口があるのを発見。じゃ、こっちで行ってみよー。

そこは庭園というか、ちょっとした遊歩道になっていた。通り道の敷石はランダムな形状で、ふちの一部は芝生部分に向かって上り勾配を形成している。ウィーンで観たでこぼこ地面を思い出す。

色的に寒々しい曇り空の下ではあったが、この緑化屋上にも春は訪れている。

上層階から一段張り出した庭園は、一番近いところで外壁を観察できる場所でもあった。窓の大半は「窓っぽい装飾」。しかくい施設にランダム感を求めた配置も、あのハウスに通じる。

庭園の隅から、階下への通路が出ている。

くねくねスロープ。くねっているのは道のみならず、手すりもこの通り。

壁を鑑賞しながら、だらだらと下って2階に到着。中央制御室を覗いたら見学ツアーは終了。あとはエレベーターで1階に降りるだけとなる。

その前にふと、エレベーター塔と建物をつなぐ通路から下を観る。高速の料金所みたいな車両ゲートは、多分車の重量を計っているのだろう、と旦那さん。巨匠のデザインはこの小さな施設にも及んでいた。

なんだかんだで、1時間。思ったよりじっくり堪能してしまった。平日は小学生の団体さんとかで賑わっているんだろうな。生活に身近なゴミを扱う施設だから、学べることも多そう。

敷地内の駐車場から改めて見上げる。ここでようやく、赤い塔の先端に堂々と掲げられた大阪市章に気づく。

伊丹空港を俯瞰する山の上から、好天時に見える煙突。間近で観るとその存在感も格別。無機質な都会の景色に血を通わそうとした試みは、煙突を伝う「血管」が雄弁に物語っているように思う。

見学したのは広大な施設のごく一部ではあったが、本来の堅実な機能、そしてそれを微塵も感じさせない大胆すぎる外観デザインを楽しむには十分だった。大阪近郊で知る人ぞ知る人気スポットなのも頷ける。

ちなみに、すぐ近くに姉妹施設「スラッジセンター」もあり、同様に伸びた煙突があちらとこちらで仲良くツインタワーを形成している。

最後に、ここへの交通アクセスについて。

ユニバの最新コースターがチラッと見える、桜島線(ゆめ咲線という愛称が未だしっくり来ない)の終点・桜島。の駅前から「舞洲アクティブバス」で行くのが早くて楽。
ただし、このバスは時計回りに一方通行方式。往路は1区間乗車で工場の目の前に着くが、復路は同じ所から乗ると路線1周分の時間がかかるんで、終点に近い「大阪ガス前」で待機。すると、途中経路にわんさかあるスポーツ施設からの客をみっちり詰め込んだバスが。たまたま10分後に臨時が来て助かったけど、待つのがめんどくさい人は乗って1周してもいいかと。

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