新緑のタンゴ (5) 海岸線に暮らす・1

夕方に出歩くと、犬の散歩をさせている人にたくさん出会う。ちっちゃくてかわいいのから堂々たる大型まで多種多様。うちの建物はペット禁止なので、近隣のマンションや戸建の皆様かな。
さて北近畿めぐりは最後の目的地へ。

伝統的建造物大好きな旦那さん(わたしも好物)。出石もそうだったわけだが、天橋立まで来たらもう誤差範囲って距離にもあるらしいので、行ってみることにした。結果、丹後半島のほぼ東端と言っていいレベルの地域にたどりつく。

展望台に出ると、深い色の海。左の海岸線が、目的地を形成する一部。

なぜかどの家も全部、海辺に貼り付くようにして隙間なく建っている。これは伊根の舟屋といって、読んで字の如く「舟の収納場所がある家」の集合体。

とりあえず「舟屋の里」を名乗る道の駅に来てみたわけだが、眺望はいいけど舟屋までの距離がえらい遠い。もうちっと近くで観たいなぁ。

てことで、なんとなーく海岸線に沿った道路に出て、にょろにょろ進んでみる。と、いかにも観光客向けな駐車場を発見。こちらをちょっとお借りして、散策開始。

うおー。まじで海抜ゼロ住宅。これはこの高さで観てこその雰囲気。

ふね本体は勿論のこと、網やらなにやら見受けられる辺り、どの家も「ガレージ」は現役で使っているようだ。

小さな湾の対岸も同様。普段使いらしき舟が何艘もいる。

せっかくなので、さっき車でスルーした道を歩いて戻る。要するにこれら舟屋群の裏(陸の玄関側だから表?)にある道路なのだが、すれ違いに苦労するくらいの道幅。

いざという時には心もとないのか、消防手段は海からのアクセスも確保されているようだ。

東隣の地区(?)もやっぱり舟屋がずらり。ここで非常に興味深いモノを発見したので突撃したのだが、それについてはまた次回。

この手のなんちゃら地区を歩くと見通しの悪いことが多い。防御的な意味を持つ場合もあるけど、ここに限っては単に海岸線を活かしたためかと。

では、「興味深いモノ」のあるところへ行ってみよう。

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