田舎ぐらしのリアリティ (1) 尾根に並ぶ・1

連休直前の夕方に業務上の作業依頼が来まして。その日のうちに多少は進めたのだが、翌営業日1日で仕上げる自信がなかったんで本日臨時営業。旦那さんには放牧に出ていただいた。作業もなんとかなって一安心。
さて、そんな状態で突入した連休のお話を早速開始。タイトル通りの話題はあんまりありません。

昨秋、美濃へと移住した我が両親。今度こそ2人揃って遊びに行く。のだが、その前に寄り道しちゃうのは仕様です。そして寄り道先に選ばれたのは宿場町。

ここは中山道、馬籠宿。エリア全体が坂道になっており、上と下に駐車場。下に停めた我々は、登りながら見物することになった。

少し登ったところでクランク登場。昔流に言うと枡形ですね。スロープはそこそこの角度だが歩きやすい。

ところで、古くからの宿場にしてはやけに綺麗なこの町。帰宅後に知ったのだが、実はここ、過去の大火で「伝統的建造物」に相当するものがほぼ焼けちゃったらしい。そのため、伝統的なんちゃらには含まれない。が、観光客の立場で言うなら風情があればそれでいいのだ。

少なくとも、曲がりくねった道沿いに木造建築が多く建つこの風景は、江戸に思いを馳せるには不足ない。

飲食店、資料館、おみやげ屋。軒先にはいくつもの看板が連なり、旅人の目を楽しませる。

宿場本来の役目たる「宿」を営む館もあちらこちらに。昔ながらの佇まいを感じさせる純和風のお宿でも、調べてみたら Wi-Fi 完備だったりする。やはり外人さん受けがいいのだろう、おもてに多言語表記した宿もあった。

連休初日ということで、午前中にもかかわらず人通りはそこそこある。ただこの後もっと増えたので、がんばって早く来たのは正解だったと思われる。

道の両側を眺めつつ、人の固まりを避けつつ、のんびりと進む。

その中で目についたのは、かなりの頻度で家ごとに設けてある池。町全体の高低差を利用して水路が引かれている。そこから各家庭の池に分岐を作り、鯉を飼って浄化するのが定石のようだ。

鯉といえば鯉のぼりの姿も。時節柄、馬籠以外でもあちこちで見かけることになる。

家と通路の間、わずかな空間を利用して花などを植えるご家庭も多数。

立派な大輪をつけたものもあり、時々足を止めては見入る。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。