大和の街道をゆく (1) 道沿いの趣
2 May 2016
ふぅ。半年弱ぶりに(旦那さんは初)美濃の実家行ってきた。往路と復路で盛大に寄り道、さらに滞在中もなにげにたっぷりといろんなものを観ることができまして、写真のおみやげもたっぷり。近々出していきますわ。
さて、タイトルは変わっておりますが、高野線の花見からついでに寄り道した話。
五條新町という、街道沿いの城下町。毎度おなじみ伝統的なんちゃら(長いので省略)、要するに古い町並みである。奈良の市街地の中でも特に当家から遠い位置にあるのだが、九度山まで行くなら誤差範囲、という理屈で寄っていくことにした。エリア内に無料駐車場があったのもプラスポイント。
現在、道沿いに並ぶ建物のうち半数弱が指定対象となっているらしい。
それはそれは見事なうだつを持つ家など、一見してそれとわかるものも多数。
歩いたのは主に「本町」の側。道路のくねっている辺りに橋があり、そこから先が「新町」。
そこそこ新しい建物でも、ちゃんと雰囲気を合わせてあるのは、この手の町ではお約束。左の建物は町家を展示用にしたものだったが、往々にして公営施設は16時か17時で終了と相場が決まっている。もう17時半ですから。
国道に近い一角は道が曲がりくねって見通しが悪く、そのかわり現代要素が薄まってより雰囲気を感じられた。餅屋の看板が非常にいい味を出している。
メインはここまで歩いてきた細い道(新町通り)なんだけど、国道周辺でしか観察できないものもいくつか。
特にここの立派さは明らかに格が違う。あとで調べたところ、どうやらこれが「栗山家住宅」。なんと築年がわかっている民家としては日本最古らしい。
別棟の「栗山邸」も十二分に重厚な造り。ただいずれも現住建造物のため、外から観るだけ。
国道の対岸、醤油蔵もまた立派な構えをしている。醸造だの発酵だのが関係する話になると、なにか見えてくるような気がしてならないのはアレのせい。
こういう町並み周辺は、現代的なアイテムが気を遣ってくることが多い。
書状集箱。ふつーに一般的な赤いポストとまったく同様に取り扱われている。こういうの初めて観たのは高山だったっけな。
集める方がそうなら投函される方もこう。同様のものを複数見かけたので、なにか規格化でもされているのかも。
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