欧羅巴交響曲 II スオミの夏 (10) Uspenskin katedraali

昼前に思いつきでドライブへ。日本に古くからある一面に触れたり、突然の異国情緒(?)に驚きつつ感心したり、夏らしい風味に舌鼓を打ったりと、短時間の割に充実したひととき。こういうゆるい日帰り旅もいいもんだ。
さて引き続きヘルシンキなんですが、一部予定外の行動が混じっております。

広場の対岸に移動して、もうちょっといろいろ撮る。

最新型が向かってきた。余談だが奥のポールは、ここが市役所の真ん前なので旗の掲揚場所だと思われる。

そこから大聖堂へと向かう細い道へ。夜になれば光るであろうムーミンの白い置物は、あちらこちらの店で見かけた。フィンランドといえばマリメッコ以上に有名なものかもしれないが、街で見かける機会は意外と少ない。

て、ちょっと待て。なにか不穏な空気が漂っているぞ。

もともとヘルシンキ滞在中の天気予報はお世辞にもよろしくなかった。前日到着早々に大雨、その後は意外と晴れたものの、この日もいつ降ってもおかしくないという想定。むしろこの日まだ降ってないのがラッキーですらあった。

が、これはいかん。大聖堂の方から恐ろしげな雲が流れてくる。

もうひとつ足を運ぶ予定のものに着くまで、間に合うだろうか。電車を待つも、お目当ての方向が来そうにないのと、そもそも余裕で徒歩圏内なんで、結局歩くことにした。

大聖堂の角から歩くこと数分。あそこまではトータル10分かからないはず。とっとと行こう。

てことでやってきたのは、市の東部に位置する Katajanokka という島、西端の丘の上。

ウスペンスキー大聖堂という。ロシア感あふれる名称なのは、かつてロシア領だった頃に建てられたから。ロシア正教と同じ流れをくむフィンランド正教会に属している。
それよりなんですかねこの背後の雲は。神の裁きの雷5秒前ってか。ひえー。どっちにしろ中も見学させていただこう。

わ、派手。壁から天井から至る所に繊細な装飾が施されている。しかもゴールド多めのキラキラ系。

聖人がずらり並ぶ正面はとりわけ豪華。神々しさを金色の輝きで表現しているのかな。
と、ひととおり拝見していたところ、屋外からどっと水の音。外をちらり。あー、来ましたわ大雨。えっと、神様、しばらく雨宿りさせてくださいまし。ちなみに、この時見学中だった人は他にもたくさんいて、皆同じようにそのまま雨宿りしていた。

およそ20分後。ようやく雨は小康状態に。このくらいならもう外を歩けそうだ。

お世話になりました。実に立派な煉瓦造りの建物に、改めて頭を下げる。

そのまま隣接する公園を抜けて、街に戻る電停へと向かった。

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