旅立つ船の名は (3) 時を刻む館

2月はとても忙しそうにしていた旦那さん。今月も決してひまではないのだが、先月休日返上した分を取り戻すべく、明日はお休みをとって羽を伸ばす模様。よく働いたらその分だけ気分転換するのも大事っすね。
さて引き続き12月の神戸なんですが、ここでちょっと寄り道。

なにやら漂う浪漫の香り。そちらへ向かってみると、驚くほど立派な建物が我々を待ち構えていた。

神戸税関の本庁。なんでも先の震災で被害を受けたのち、外観を最大限活かす形で再建したようで。

でね。ここで税関をじっくり観るのを後回しにしたのには理由があって、いい感じの建物がこれだけじゃなくて他にも付近に複数あったんですわ。たまたま税関の対岸に渡ったんで、そっちから先に観ようと。

はて。デザイン&クリエイティブセンター、とな。だが気になるのは、扉にでっかくあしらわれたロゴ。なんかこれ「きいと」に見えるんですけど。生糸? あの蚕の糸と関係あるんかな。

あった。もろ生糸やった。検査所ってことは、かつて日本の輸出産業を支えた現場ということになる。

なんだか歴史の古い大学の本校舎などによくありそうな、正面玄関からまっすぐ上に伸びる柱状の装飾が印象的。

そのすぐ隣にも、似たような年代の古さを感じさせる物件が。

歩道に面した一部はおしゃれな店がテナントで入っていたりもするが、壁面などベースは建てられた当時のままっぽいように見える。

こちらは新港貿易会館というようだ。新港というのがこの辺り一帯の通称で、つまり神戸が今以上に海の要衝であった頃の名残をとどめるもののひとつなわけですね。

どうやら本来の用途で現役らしく、中を窺い知ることはできないまでも、外観だけでも立派なものだ。

と、そんなナイス建築が目白押しの新港地区。

こんな場所がまだあったんやねぇ。一応これでも神戸市民だったことがあるにもかかわらず、住んでいた市のことはあまり知らずに終わっていたようだ。まあ市民歴半年じゃそんなもんか。

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