翼たちは誘う (6) 彩られるアプローチ

空港ネタ最終回。日曜は朝早いのでもう寝なければ。あたふた。

周囲に何もないこともあり、吹きっさらしの展望広場。最初から寒かったけど、日が沈んでいよいよ冷え込んできた。それでもこの場にとどまっていたのは、離陸を観たかったのもあるけど、あるものに目が止まったから。

17時半。先に動いたのは JAL だった。

ひどい出来なのはスルーでお願いします。てか、何故か滞在中ずーっと Av モードのままだったため、わたしが使いこなせるシャッター速度を遥かに下回っていたというお恥ずかしい話。
それでも出したのは、この色とりどり感をどうしても載せたくて。


機首の見つめる先を点々と照らすカラフルな光。誘導灯って言うんかな。実際に目で観たときのポップとすら形容したくなる印象を、写真にうまく捕らえ切れてないのが惜しまれる。ともかく、これと機体を同じ絵の中に収めたくて、居残りを頑張った。

旅立ちの時は迫る。ごく近い前方のみを照らしながら、光の隊列へと進む後ろ姿。

それを待ち構えていたかのように、ANA 機も始動。プッシュバックで方向転換の後、JAL 機の出発を今や遅しと見守る。

滑走路の奥で、ヘッドライトがふわりと浮かぶ。必死で追いかけるけれど、飛行機の形をとどめたカットは1枚もなく。夜の追尾は困難を極めた。


今度こそしっかり撮れよ、と青い背中が語る。…頑張ります。
彼方から助走をつけて天空に飛び出す過程を、無我夢中で見つめ続けたまま、次々とシャッターを切った。

こんな真っ暗な中、しかも相変わらず下手っぴな流しで、このレベルでロゴが読めるものがあっただけ奇跡に近い、かも。それほどに夜の撮影は厳しく、そして妙に楽しかった。

それぞれ目的地へ向かう2機と、まだまだ通過し続ける長距離路線。光の粒を見上げてしばし雑談。すると、何か来た。しかも飛行機じゃないものが。音的にどう考えてもヘリであることは、やがてわたしにも判った。

このヘリが何であるかは判明しなかったけどね。

適当にバスを待って帰るつもりだったが、話し込んでしまった勢いか、車でいらしていたライナーさんが JR 某駅まで送ってくださるという。って、なんだこの既視感あふれすぎの文章は…。さすがに「初めてお会いした方の車に同乗」が1日でお2人目とはいくらなんでもお世話になりすぎ。ええかげん自前でレンタカー借りて動けということか。ですね。
こうして、予想を大幅に上回る充実度となった空港滞在は幕を閉じた。W の追っかけが落ち着いたら是非伊丹へどうぞ、とおすすめをいただいた。どこまで航空系に入り込めるかは未知数だけど、何にせよ春になってものんびりする暇はなさそう。

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