嵐の前の逆風に (2) 周る西空

あまりにも暑いので、箱入り(ファミリータイプってやつかね)アイスを買って帰る。こういうの買ったのすごい久々かも。横浜で一度買ったかもしれない程度。食べすぎにさえ注意すれば、クールダウンにいいよね。
さて引き続き先月のわんほーから。

いつもと運用方向が逆になると「よくある光景」も新鮮になる。

普段は離陸シーンなんて遠すぎてどうにもならないボンだって、上昇中が真横で見える。

着陸機の夕陽の受け方も斜め後ろから。機体の表情が引き締まったようにも感じる。

ちょうど19時になったくらいの頃合いで日没。台風が着実に近づいているからだろう、わんほーはまだまだ続いている。梅田辺りで左へ舵を切り、ぐるりと回ってくるのを目で追いつつ、途中からぼちぼちレンズを向けていく。

この日の夕陽は、各便の動向を見守るレーダーのお隣くらいへ沈んでいった。隠れたばかりの太陽パワーはまだまだ強く、直上の雲を鮮やかに照らす。

中山方面を背景にした旋回は、こちらから観てもやはり啓徳を彷彿とさせる。勿論あんなスレスレではないにせよ、住宅密集地であることには変わりなく。

ターンを終えて正面を向く頃、ちょうど西からのかすかな光が当たる。この時間帯の繊細なカラーリングと、暗い部分の描写を両立させるのはとても難しいさじ加減。

北西の空にいくつもラインが走っているのは、台風の影響もあっただろうし、おそらく遥か上空の飛行機雲が徐々に崩れて筋状の雲に変わっていったものもあったと思う。

そんな雲が不思議な色合いに染まる。オレンジのようなゴールドのような。ひこーき単体にはちょっと物足りない焦点距離の装備を、雲メインの風景写真と割り切った方向に使う。

反射を受けてか、東の夏雲がほんのりと桃色に。既に地上は暗くなりつつある。

となると、必然的に流しスキルを問われるお時間。そういう意味ではこれからが正念場。

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