嵐の前の逆風に (3) 映す残照

今月に入って、つくつくほーしの声を観測。アレが聴こえると夏も折り返し地点、というイメージがあったのだが、それは東日本のものかもしれない。予報を観る限り、本番は始まったばっかりって感触が強いからなぁ。
なわけで先月中旬のわんほーの巻ラスト。

離陸していく方向、南東の上空にも帯状の雲が展開していた。それが次第にとても美しい発色へと変わっていった。

けむりがエコくないとか、そういうのは置いといて、桃色がかった柔らかな色。

ベースとなる青地に、雲の白いレイヤーを乗せ、西日を反射したオレンジをオーバーレイ。理屈はわかっても、人工で描いた絵はきっと自然にかなわない。

一方、北西側はさらにドラマチックさを増していた。

筋状の雲は徐々に溶け出し、所々に浮かぶ低い雲がアクセントに。

幾重にも重なる黄金のラインに見守られてアプローチする機体は、美麗なショータイムを満喫しているようにも思える。機内の小さな丸い窓からでも、きっとこの空を観たなら言葉を忘れて見入ってしまうことだろう。

おおらかな光景が続く上空に対して、滑走路を行くものに対してはシビアな態度が要求される。あとは数撃ちゃ当たるの精神で。

昼とも夜とも違う、この時間帯だけの「飾り帯」。まっしろな機体は柔らかくも優雅な色合いに。

精悍な青を上書きする暖色の輝き。

誘導灯とともに、街並にも灯りが入り始める。それにしても、19時半にしてまだ稜線がはっきりわかる明るさ。関西で夏を迎えていることを改めて実感する。

そういえば、ボンの「めがね」をまた観ることができた。後日の撮影で他にも出現条件があることに気づいたので、これについてはまた今度。

夜撮影は楽しいけど、時間が時間だけにおなかもすいてきた。もともと高くない流しの歩合も落ちてきた。なにより翌日は重要な用事。てことで、そろそろお開き。

こうして、真面目なおでかけの前にしっかり気分転換できた夕方であった。

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