近い未来のユートピア (4) 路の音響

ふぅ。どうにか月末に向けて色々まとめられそうな感じ。あと一歩。そんなこんなで、4週くらい前の東京めぐり最終回。

思ったより風がなく暑い中、2人並んで、木陰の階段でマクドをいただく。
公園に面した通りを頻繁に行き交う吊り掛け音。彼氏さんがふと思い出したのは、この日が「4の付く日」ということだった。なんでも、巣鴨で市が開かれるので都電が部分的に増発するらしい。
奥の噴水で、お子様たちが大量に戯れる歓声。自分も小さかったら絶対その中にいたことだろう。

古い車両と城のような遊具のある広場を通り過ぎ、階段を下ると、JR の各線を越えて駅に続く跨線橋が現れた。

彼氏さんの鉄道人生は、ここから始まったらしい。

線路沿いの細道を見下ろすと、そこには紫陽花の群生が。近寄ってみても良かったが、そこまで降りてまた登ってくる体力はなさそうに思えて諦めた。

跨線橋はそのまま JR の改札前まで直結していた。そこを通り抜け、都電の踏切を渡る。
そうだ、都電撮ろう。

ちょうどそこで踏切が鳴り、電車がやってきた。あー、この車両観ると都電やなぁって思う。新型も見かけたけど、頭の中にあるイメージはこれが一番強いかな。

入れ違うように反対側からも通過。
さらにもう1本。去ってゆく京浜東北とのコラボを試みるも、カメラを余分に振り過ぎてアレなことになってしまったり。

踏切が開く。ふと電停を観れば、よどみない後続車。

そうだ、せっかくだから乗ってみよう。結果的に東京駅に戻れればいい、というアバウトな経路を頭に描きつつ、溶けそうな陽射しの中を進む。

ほどなく、巣鴨方向への電車が到着。

混む日だという話の通り、わたしたちの前には結構な数の人が乗車を待っている。なかなか車内に入れず、どうにか乗った後で少しずつ奥へ進んで壁に貼り付いた。結果的にその移動は正解で、巣鴨の最寄り電停でどばっと客が降りる邪魔をせずにすんだ。

窓から明治生まれの鉄柱が見える、と眺めてみたり。線路と直交する並木を絡めた写真の撮影地点を教わって納得したり。

向原で下車。都電を見送って、カメラをしまった。
丸ノ内線が徒歩圏内というので降りたのだが、ベストコンディションな場合の半分も歩く速度が出なかったのは、前日からの疲れと暑さのせいにしておこう。夏は無理しない、これ鉄則ということで。

そろそろ帰らねばならない時間。4月に間違いなく B 編成だったのぞみを指定したら、またしても C が来てしまったわけだが。多分、そういうとこも含めてのネタ体質。

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