近い未来のユートピア (3) 山に蝸牛

明後日にかけて神経を使う日が続きそうだ。がんばって乗り切ろう。
梅雨明け前の東京ネタの続き。一般的にいう鉄道ではないのだが、「レールの上を走っている乗り物」ということでひとつ。

北とぴあの展望ロビーに着いてすぐ、目に止まった物があった。

ほぅ、あれが噂のアレか。せっかくだからもっと近くで観たいな。マクドでテイクアウトしてあれ乗ろう。

ごったがえす店内でどうにか昼食を仕入れ、高架をくぐると乗り場はすぐそこ。ちょうど満員になって出発するところだったので、折り返してくるのをしばし待つ。

「飛鳥山公園モノレール」だか「あすかパークレール」だか、名称がどうも定まらない。が、個人的には車体とホームドア(?)に書いてあった「アスカルゴ」が判りやすくて好き。飛鳥山のエスカルゴ。
後で調べたら、それぞれ正式名称・路線(といっていいのか)愛称・車両愛称だったようで。

っと、そうこうするうちに戻ってきたよ。

結構ぎっしり乗ってる。というより、そんなに定員がないのか。
ともかく降車終了を待って乗り込む。椅子もあるが、わたしの荷物がでかいのと、多分座るまでもないのと、年配の方やお子様に譲る方向で、2人とも壁際に立った。

立ってて正解やったよ。窓の外が四方とも見える。

確かにモノレールだ。両脇の紫陽花は、ピーク時にはさぞかし見応えがあったことだろう。

ふと出入口の横を観て、この乗り物の本質を思い出した。モノレールとは言われているが、機能的にはエレベーターに近い、と、どこかで読んだ記憶がある。実際、目の前のパネルには階数ボタンそっくりの行き先ボタンと、極めつけに開閉ボタン。
そんな施設を作っているのが、嘉穂という地名で福岡県とすぐ判るローカル企業だったりする辺りが、興味深いところでもあったり。

振り返れば、そこは JR の高架。


もう梅雨は終わったのかと思うほどの夏空の下、いろんな車両が行くのを眺めることもできた。鉄な人には何かとおいしい。

所要時間は1分少々しかなかったのではないだろうか。

瞬く間に「終点」が見えてきた。

乗客を吐き出すと、アスカルゴは数人の帰り客を乗せてまた山を下りていった。

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