年の終わりの日光詣 (7) 浪漫復刻中

確定申告やらなんやらのため、予定通り早退。本題がさくっと済むことはわかっていたので、あとはのんびり過ごす。主にここ最近全然できてなかった趣味の積み残し(ほぼ音楽方面)を一気に消化。あーすっきりしたー。
なわけで年末帰省ついでの日帰り日光ラスト。

坂道を下っているうちに、ほぼ陽は沈んでいた。

周囲の山々の陰に、おひさまの最後の輝きが合わさって、遥か奥に控える男体山は光の装飾を纏っている。

冠雪したあちらの山頂もほのかに染まる。北関東は概ね山の中であることを、改めて実感する景色。

せっかくなので、東武前をスルーしてそのまま坂を下り続け、今回使わなかった方の路線の駅にも来てみた。が。

えー。JR 日光駅、絶賛工事中。惜しい。ちらっと見えてる範囲が門司港の仲間っぽいナイスな雰囲気を醸しているだけに、余計に惜しい。でもまあ長く使うためなら仕方ないね。

内部はいわゆる典型的な国鉄タイプの名残をとどめている。しかし、細々と走る日光線と、特急が充実した東武、そのコントラストもまた感じられるわけで。

工事内容は上層階の改築らしい。どういう方向性にしたいかは、すでに綺麗になった区画から察せられるね。

ところで、日光にはランチ処の少なさと同様の弱点がもうひとつある。カフェ処も少ないんすよ。しかも閉店が超早い。まだ16時半だというのに、すっかり閉めちゃった店も少なくない。ひとえに東照宮の拝観終了の早さに起因するのは明らかだが、ちょっとくらい休憩したいなぁ。

坂の途中で見つけたお店まで、駄目元で戻ってみたら、幸いまだやっていた。マスターの趣味と思われる、いい音の出る設備から流れるクラシックを嗜みつつ、美味しいコーヒーとケーキをいただいた。

じゃ、ぼちぼち帰りますかね。

残念ながら復路は直通特急がなく、下今市までちょっとだけ各停で移動することになる。

なんだか昭和というか国鉄と似たような空気が漂っているのは、往路で乗ってきたきりふりと同様。

ただ、車内に向けて幕が付いているのはちょっと斬新やなぁと。東武では普通なんすかね。

そして下今市で乗り継いだ相手は、一転して近年ピカピカに生まれ変わったスペーシア車両の「きぬ」だった。

おや、なにか貼ってあるぞ。台湾塗装の車両にお目にかかれる機会はあるのだろうか。

ともかく快適空間でさいたまへ戻って、日帰り旅は終了。関西から直接行くのは結構遠いだけに、旦那さんの実家という地の利を活かせてよかったわ。

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