余暇は六甲にあり (6) 近代の伝承物

夕食後、ふと「実家がサラリーマンじゃなかった同級生」の話題に。開業医の息子がいたなぁと思って検索してみたら、移転して超立派な建物になってた。自宅マンションに入ってたお茶屋さんは店畳んでた。人生いろいろ。
さて山上散策のお話はぼちぼち折り返し地点へ。

往々にして、観光地でランチをとるとお値段も素敵な額になってしまう。今回は予算軽減のため、六甲駅のコンビニで軽食を買っておいた。そろそろお昼にしよう。そこで、枝垂れから見えていたこちらへ。

この界隈の総称を六甲ガーデンテラスという。その中心となる、カフェや雑貨店が入ったイギリス風の建物が並ぶエリア。

奥に進むと、階段状のテラス。目の前にはステージがわりに神戸の景色。すでに結構な数の人が、思い思いに飲食と展望を楽しんでいる。我々も片隅に加わって、いただきまーす。単なるコンビニおにぎりがやたら美味しく思えるのは、屋外マジックか絶景のなせる技か。

テラスの背後には、さらに高い視点の眺望が得られる塔も。そりゃ登るよね。螺旋階段ぐるぐる。

おぉ、こりゃ確かに広い範囲がよく見渡せる。

景色を堪能した後、雑貨屋さんでおみやげを少々。枝垂れでもらったドリンク試飲券がきっかけだったが、結果としてとてもおいしいラスク(地物はちみつ使用)が手に入った。

再びバスに乗り込み、ケーブルの山上駅に戻ってきた。

ここでふと気づく。山上エリアの東半分を担当する「六甲山上バス」の車両、大半のナンバープレートが 653 であることに。あー、ろっ・こう・さんの語呂合わせか。やるな。

本題はそこじゃなくてだね。山上駅に掲示してあった「近代化産業遺産」のプレートが気になったんで、改めてゆっくり鑑賞しようと思って。確かにこうして観ると立派なもんだ。

朝の到着直後、なんかコンコースがいい感じ、と直感したのは正しかったようだ。

上フロアへの階段も、なかなか調和のとれた美しさ。

踊り場の扉脇に「六甲摩耶鉄道」の文字。ケーブルとバスを運営していた会社で、つい3年ほど前にガーデンテラスやらなんやら(植物園も)運営する「阪神総合レジャー」とくっついて現在の「六甲山観光」になったようで。要するに阪神の子会社。レジャーきっぷが阪急版と阪神版の2種あるのはそういうことか。

でだ。さらに屋上へ進むと、またまた展望台が登場。

天覧台という。もちろん文字通りの意味で、昭和天皇が植物園とまとめておいでになった模様。

さっきより少しだけ街が近くなったかな。

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