坂の上のバーミリオン (2) 傾く世界

いやーすっきりしたー。髪切ったとだけ言うと普通だが、元はといえば震災当日の午後3時に予約していたのがふっとんで以来機会を逃しまくっていたので、すっきり度もひとしお。やっぱ短い方が涼しくて楽やわ。
本日も箱根のまとめ、ケーブルカーの部の後編。

今度は途中下車するので、展望席である必要はそんなにない。後ろからさくっと撮れるし。いやー、下界(?)が遥か彼方だわ。

降りたのは、離合地点手前の中強羅。いうまでもなく、狙いはひとつ。

ただ、障害物を完全クリアしようと思ったら、よっぽどダイナミックにホームはみ出さないと無理っぽい。これでも一応、下り発車直後に安全確認した上で少々出てるんやけども。

上りホームと下りホームは完全に分離していて、周囲に連絡通路も見当たらない。上る用事もないし、ここで一番正しい動き方は「次の下りを待つ」しかないと思われる。おとなしく待つ間に、駅施設を観察。

汎用ピクトから「電車」と「階段を上がる人」を切り貼りしたら誰でも作れるが、なんかかわいい。ちょっとこう、フォークダンスっぽいていうか。

そこへ上り到着。広い窓が緑をよく映す。じゃ、また後でねー。

で。折り返してくるのに15分くらいかかるわけですよ。ひまなので更に観察。

ななめ具合を表現しようといろいろ撮っていたら、旦那さんが手伝ってくれた。ななめ。なんだこの超勾配。

更に強調してみる。線路が完全に、構図の左下から右上に向かってる。ひー。そらケーブルカーじゃないと無理やわ。

納得したところで下り登場。さくっと撮って、勿論乗る。

後ろ向きなのはお構いなしで、逆展望席。最後くらいいいだろう。

さあ、まもなくやってまいります離合タイム。今度こそ。大きな窓に向かって構える。

鮮やかな屋外と鮮やかな車内。その間を、これまた鮮やかな車両が颯爽と過ぎる。

それは遅いようで速く、でもやっぱり遅い。振り返れば、まだそこにいた。標高の高さゆえ新芽の出揃わない中、沿線の黄色とのコントラストが、やけに印象に残った。

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