山とは比叡の御山をぞいふ (6) 東の索道

今年もやってきました旦那さんの誕生日。飛び石休日では特に派手なこともできぬが、それなりのお天気の中ちょっとそこまで撮影に出かけたり、ケーキ買って帰ったりと気ままに過ごす。少しはリフレッシュできたかな?
さて比叡山めぐりはお寺を出てもまだまだ続く。

そろそろ山を下りるとしよう。上りは京都側からアプローチしたので、今度は逆方向へ抜けていく。

東塔エリアの片隅から細道の方へ、案内矢印が出ている。お帰りはあちら、坂本ケーブル。って最寄り駅にしては距離あるな(撮影地点:区域内駐車場の脇)。

とはいえ、時折木の間からのぞく湖岸の景色を眺めつつ進めば、道のりはそう遠いもんでもなく。視程のいい日に当たってなによりだった。さすが文化の日。

舗装された山道を進むこと数分、駅に到着。正確にはケーブル延暦寺駅という。

上写真で見切れている左側は展望台になっており、景色を観ながらさっき買ったパンをおいしくいただく。で、この建物っすよ。見た目の印象でピンときた通り、安定の登録有形文化財。開業時(90年前)からのものらしい。

ハイカラな内装もまたよい。

目を引いたのは、白と緑の美しさもさることながら、輪郭部に施されたなにやらあまり観たことのない装飾。

改札付近にちゃんと解説があった。ふむ、「ビード繰り出し状装飾」とな。欧米の様式に倣ったのみならず「数珠っぽい」という若干こじつけ感すらある採用理由がナイス。

なお、この駅舎は2階テラスもまた展望台となっておりまして。

はるか麓の浜大津が見通せたり。あ、ミシガンみっけ。琵琶湖クルーズ船で、実は今行ってる会社の催事で乗ったこともあるんだが、まあそれはさておき。

ちょっと障害物多めながらも、坂を登ってくるケーブル車両の姿も見下ろすことができる。一般的なケーブル路線と同様に2両で交互にやってくる車両は、「縁」号・「福」号の名を持つ。乗るより撮る方を選んだのは前者。

階下に戻り、15分待って「福」に乗った。こちらも叡山ケーブル同様にカーブする路線。全長日本一というだけあって長い乗車時間中には、左右どちらの窓からも琵琶湖ビュータイムが少しずつ。

こうして我々はケーブル坂本駅に下りてきた。あ、こっちも同格の文化財っすよ。

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