或る小倉日記2014 (9) 都市の乗物・4

29日は肉の日、という謳い文句を時々目にするが、たまにはそういうのに乗せられるのもよかろうと、駅前の焼肉屋を新規開拓。お値段相応におなかいっぱい美味しくいただきました。ただ、間違いなく1食当たりの肉摂取上限が年々低くなってきている。やっぱ量より質っすね。うぷ。
まあそんなわけで小倉ツアー、北九州モノレールの巻ラスト。

北方のみの特殊事情として、真上に高速道路が走っている。近年、モノレールや新交通の類は「高架の路面電車」とみなして道路と一体的に開発するのが主流となっているが、小倉はモノレールでの適用第1号でもある。そんな経緯もあって、一般道・モノレール・高速道という3層構造を一気に整備したようだ。

その高速が屋根となり、撮るとき顔に陽が当たらなかったりするので、地上からの撮影にはあんまり向いていない。

そして高速の柱がさくさく刺さっているので、ホームでの対岸撮影にもまったく向いていない。そこで、無謀を承知で下りホーム北端の窓に貼り付いてみた。

なにが無謀って、透明度低いんすよ。経年劣化で。構図としては高速の梁が独特の表情出してておもしろいんだけど。

そういう意味では、上りホーム南端のほうが明るい景色で撮りやすいかもしれない。

またも緑帯に乗り込んで北上する。

城野で離合。最後尾の窓から失礼しまーす。
とっさに立ち上がって撮り、また着席できる程度には、車内は空いていた。まあ月曜の真っ昼間にそんな乗車率高くならんよな。

最後に立ち寄ったのは、当初予定外だったが、往路に車窓から眺めていてやっぱり寄ろうと決めた駅。

旦過である。下りホームの接近表示は「平和通」のシールが貼られた状態。経費的にそこまでする価値がないと判断されたのか、現・小倉をつけたす処置は施されていなかった。これもまた延伸前の名残。

当路線に2ヶ所しかない、まともなカーブのもうひとつがここ。背景になっている建物は医療センター。要するに市立病院だ。何度かお世話になったこともある。

と、なんだかんだで正午を過ぎた。そろそろ小倉に戻ろう。

そういえば撮ってなかったな、と恒例の終端記録。眼下のコンコースを行く人の流れは朝より多そう。

こうして思い出の路線探訪は終了。
新幹線にモノレール。在りし日の路面電車も加えると、わたしの鉄ヲタ主力ジャンルをだいたい網羅できてしまうラインナップが、小倉に揃っていたことになる。在住当時はほとんど芽を出すことなく終わったが、今思えばあの頃の体験がその後の嗜好につながっているのかもしれん。

うおっと、のんびりしてる場合ちゃうわ。1時間に1本もない空港直行バスがもうすぐ出てしまう。大急ぎで荷物を回収し、たまたま見つけたサブウェイに駆け込んでランチを確保、南口のバスのりばまでダッシュしてどうにか事なきを得た。

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