試される星都 (7) 始発前の特殊任務

土曜の撮影で何故か妙に疲れたらしく、昨日は一時熱まで出る始末。念のため風邪薬も飲んでみたが、多分過労だろうってことでのんびりしてたらだいたい回復した。皆様も撮影の張り切りすぎにはご注意を。
では札幌ネタ再開。ここから2日め編に入るよ。

翌朝。といっても、普通に7時とか6時とかいう話ではない。
枕の高さが合わなかったのか、2人とも全然熟睡できぬまま、動き出したのは3時半過ぎ。バリバリの夜型だった以前のわたしが聴いたら卒倒するだろうか。
4時過ぎ。
なんだ北海道そこまで極寒じゃないやん、と前日に余裕ぶちかましていたのは、単に前日が「札幌基準で超暖かかった」だけだと、ようやく悟ることになる。要するに、とんでもなく寒い。冷気が刺さる。

交差点で凍える我々を後目に、どこからか雪かきされた荷を積んだトラックが数台。雪まつりの材料にでもするのだろうか。

そんな自分の傍らにも見事な雪山が出現しており、もふっと踏みたい衝動と戦う。踏んだら冷たいし。

それはいいのだが、お目当てがさっぱり来ない。もう5時。

仕方ないので、ひまつぶしに大通まで行って、絶賛準備中の雪まつり会場の一端を垣間見て、また戻って。

宿から程近い、この電停。というより、市電に近いから選んだ宿。

こんな超早朝にいったい何をやっていたかというと、それは旦那さんが過去にも遭遇したという、冬の札幌名物にお目にかかるためだった。
5:15頃。とうとう、道の彼方に黄色い回転灯が光った。ゆっくり接近してきたそれを、ようやくとらえる。

結構年季が入っていると思われる、黄色と黒の車体が低速で駆ける。

前後には斜めに配置された竹箒。小さな電車は、あっという間に交差点を渡っていった。

そうか、これがササラ電車というものか。
全国でも稀な車両だけに、現物を観れただけでも待った甲斐はあった。ただ非常に残念なのは、観ての通り線路上にまったく雪がなく、竹箒が回転して除雪するという本来の姿には程遠かったこと。いつか観れるかなぁ。

20分後。西4丁目まで行って折り返してくるのを、道路の反対側から見届けて、朝練は終了。

帰る頃には、なんだか来る時より気温が下がったように感じられた。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。