百年の先へ走れ (6) みまもる瞳

すっかり常連となったサロンで(転居以来ここしか使ってない)久々に髪を切った。顔覚えられてるのもさることながら、無難な範囲から攻めの匙加減までだいたい把握してもらってんのがすごい楽。今回は後者にしてみたよ。
なわけで6月の阪堺めぐりの巻ラスト。

天王寺方面に少し進んで、姫松。

あまり意識してなかったが、この電停付近も帝塚山エリアに含まれる。邸宅の住人がやってきそうなお店もちらほら。そのうちのひとつに目が止まったのが、ふらり下車した理由。

大きな目が2つ、交差点をくまなく見渡せる位置に開いている。ふくろうのような思慮深さもどことなく漂う。
こちらはケーキ屋さんの窓。壁に掲げられた、極めておいしそうな写真も目を引く。購入も検討したが、ここから自宅まで生菓子を持ち帰るには遠すぎるのと、なかなかいいお値段したので、とりあえず観てるだけ。

それよりこの交差点、地味に相当な交通量があり、ふくろうの目と電車をいい位置で撮るのに大変苦労した。

陽も傾いてきたし、そろそろ戻りますかね。

今シーズンの「あじさいのある電車風景」はほぼこれだけで終わった。江ノ電みたいなわかりやすいスポットが西日本に少ないのか、単に知らないだけなのか。

住吉同様、片隅に残っている古風な待合室は健在。しれっと屋根葺き直してるし、大事にされてるんやね。

北へ向かう電車は、またしても堺トラムだった。本当にこの日はよく当たった。

長い編成(同社比)故に、入口の動きを見落とさないようにカメラが付いていることを、最後尾で知る。

阿倍野の電停移設も着々と進められている。どういう手順で線路を切り替えるのかまでは把握してないけど、一晩でえいやっというわけにも行かないかもなぁ。なお、工事の進捗を観ようとした矢先「筋のばし」に目を奪われたのは秘密。

車はそろそろ渋滞の始まる頃合い。キューズと近鉄を最短距離で往来する人の数も相変わらず多い。

こうして天王寺に戻ってきた。

ずらっと並んだ乗車待ちの客を、もれなく飲み込む大容量の車両。今後ますます出番が増えることだろう。

明らかに手狭な駅舎の役目も、あと1年少々。開業100年を過ぎた今、時代の変わり目が迫ることを実感しつつ、この日の撮影はお開きとなった。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。