たなばたのくる頃に (1) 祭/万葉の紅

昨日実家からまた果物が着いた。今度は桃。箱から判断すると母方親族からのおすそわけのようだ。ありがたいのだが、しかし2人で8個は多いって。まあぶどう同様がんばって食べるわ。
さて、ここからは夏の長編シリーズその1。タイトルがなにかのパロディっぽいのは気にしない。つーかだいたい毎回そうだし。

8月初頭のある日。突然だが我々はこんなところにいた。

富山第2の都市・高岡。JR の駅前から、万葉線という三セクの路面電車が出ている。勿論「全国路面電車の旅」の一環であることは間違いないのだが、盆の帰省を控えていながらどーしてもこの時期でなけりゃならなかった理由については、また後程ゆっくりと。もう写真で半分答え出てるけど。

ともかく、出発地点といえば終端。

敷石の辺りなど、長年使い込まれていい味が出ている。

掲示物もぎっしり。新旧いろいろある当たり、まめに情報発信されているようだ。

しかし、そういえば車止めはないのかね。と思ったらとんでもないところにあった。なんと電気関係の箱(名前知らん)の背後。しかも線路上からでは見えないポジション。法律上必要だったんだろうが、もはやまったくもって車止めの用途を果たしてない状態。なんじゃこら。終端マニアとしてもさすがに前代未聞のタイプ。

そんな珍終端に、派手な新車がやってきた。

「みみ」がついた低床車、アイトラム。言うまでもなく6月の福井ふくらむとは兄弟なわけで、実はこの後行くことになる富山市内にもこれまた兄弟がいることを考えると、北陸こればっかり。

しかし当たり前だけど低いねー。もとから超低いホームにジャストフィット。

せっかくなので、まず最初の乗破をこの車両で行くことに。
新車とはいっても導入からそこそこ時間が経っており、椅子が若干へたっているような気もしなくはなかったが、開口部の大きな車内は明るく、車窓を眺める分には快適。

まあそんなわけで40分くらいかかって、反対側の終点に到着。

越ノ潟の終端は、レールをそのまま曲げた車止めに、架線をひっぱる柱が1本。単線の終端の見本といってもいいくらいシンプルな形だった。

かつては2面2線だったらしく、ホームの裏には名残がそのまま。

もっと昔はこの対岸にあたる場所へ、そしてさらに先へと線路は続いていたらしい。が、港の建設でぶったぎられ、分断された先は随分前に廃止。海上交通の利便性のためには致し方なかったとはいえ、ちょっと惜しいことをしたように感じてしまうのは、ただの観光客故の発想かな。
と、静かに出ていく渡船の背中を眺めながら思ったり思わなかったり。

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