にしめぐりのうた (7) 古豪の歩み・1

昨日からさっぱりメールが受信できない。いや、PC は何の問題もなく、あいぽんの話。とりあえず旦那さんとの連絡は SMS 等でできるけど、いろいろ不都合たくさんなので早く解決していただきたく。
それはさておき、3月関西旅ここから2日め。

翌朝。前日の暑いほどの陽気が嘘のような冷え込み。予報では雨という言葉さえ出る始末。うーむ。今日の活動はゆるめにしますかね。
ということで、しお駅上の宿でのんびりめに朝食をとり、チェックアウト後の荷物は少し軽くして、向かった先は環状線を挟んで真反対の方向。

目下再開発真っ盛りの天王寺。どんどん新しくなっていく街の中、阪堺電車では相変わらず古株が最前線で頑張っていた。といっても冷房がなく夏はまともに走らないから、観るなら今でしょ。

でだ。せっかく来るまで待ったからには乗るに決まってるよねー。そもそも走行姿をまともに観たのが初めてなので、当然乗車も初となる。

恒例の最後尾かぶりつき。

銘板が気になって観に行く。昭和参年。川崎車輌会社。いろいろとものすごく歴史を感じる。下の装飾もいかすよねー。

昔ながらのクリームがかった緑の塗装に、真っ赤なモケットのふかふか座席。床のつぎはぎ具合に、長年大事に使い続けられてきたことを感じる。

そこそこ客も乗ったところで、住吉公園ゆき発車。

改めて車内を観察。おや、乗車口が両開き扉ではないか。今までお目にかかった昭和世代の車両でも、これはなかったような気がする。

降車ボタンもこのとおり。

運転区間が短いこともあり、少し乗っては少し降りを繰り返す他の乗客たち。あまり混み合うこともなく、我々は昭和空間をまったりと堪能することができた。

20分と経たずに終点。

折り返しまで少しばかり時間があるようで、静かな駅で改めて観察タイム。ペンキの重層はそのまま年月の重層でもある。

駅舎自体も負けず劣らず昭和の香りたっぷり。あれやこれやと撮り放題の我々を、待機中の運転士さんが物珍しそうに眺めていた。

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