橋のむこう、再会の場所 (2) 夢を辿る痕跡

平日の昼食は「お湯を注いでできる系のやつ」で済ますことが多いんだが、今日やらかしてしまった。注いですぐ混ぜようとしたら派手にぶちまけてしまい、1食分だめにするわ軽くやけどするわ(しかも利き手)。以後気をつけます。
まあそれはさておき、年末帰省はさっそく大回りの寄り道へ。

今治を出てまっすぐ松山をめざしたかというと、そうでもない。向かったのは西条。以前から存在は知っていたけど未訪問の施設があるので、多少の遠回りは承知で行ってみる。専用の駐車場を見つけ、車を降りた次の瞬間。

ってなんでこのタイミングでいきなりアンパンマン号が通りかかるのか。このあとすぐ判明したのは、コレが通るのは1日3回だけという事実。こんなところで引きの強さを発揮してしまった。

なわけで、ここは四国鉄道文化館。伊予西条の駅からすぐというか、もはや駅の敷地内の延長線上といっても差し支えないレベル。

同館は、オープン当初からある北館と、あとからできた南館に分かれている。まずは駐車場隣接の北館へ。南北両方で使える入場券を買って入ると、正面で迎えてくれる車両が2本。

0系さんおひさしぶりです。イギリスに送られた車両と同一編成を組んでいた相棒である。フルサイズで置くスペースはなかったようで、前半分の切り身ではあるものの、正対すれば気にならない。四国に新幹線はおらんやろとか言わない。しめ縄の装備方法が斬新なのも気にしない。

お隣に DF50 の1号機。四国での活躍機会が特に多い形式だったようだ。実際お召で使ったことがあるのか、正月だからめでたくしてるだけなのかはわからんな。

運転台に入れる通路が設けてあるんだが、掲示された説明が完全にオトナ向けで笑う。

片隅に、階段のついた小さなデッキ。

階段を上がれば、2両を上から観ることもできる。というか、それ用のお立ち台っすね。

そんな2両のほかに、大小あれこれの展示物が詰め込まれている。

お役御免となったものを片っぱしから集めてきたであろう、地元感満載の駅名がそこらじゅうに。

灯火の類なども地味に多数。電車から外してこの距離で眺めると、前照灯って意外とでかい。

ひとしきり北館内を観終わったところで、建物を出て跨線橋を渡り、南館へ。橋を渡る前からすでに、とっても目立つモノが見えている。

フリーゲージトレインさん、どうもですー。
14年まで使われていた第2次試験車の1両。試験中の姿を見かけたのは、12年の四国旅で坂出に寄った際のただ一度きり。その後役目を終えてすぐ、こちらで余生を過ごしているようだ。

その名の通り軌間の切り替えに対応した機構。いまだ国内では実用化に至っていない技術だが、実現にはまだまだかかりそう。

それにつけても、とうとう JR で唯一「新幹線を持たない会社」となった四国、新幹線っぽいなにかへのこだわりの強さがすごい。という感想は「持つ会社」のエリアに暮らす民だからか。

余談だが、厳密には文化館に含まれないかもしれないけど貴重そうなものも。駅自体が開業 100 年に達しているから、そりゃ周辺施設もなかなかのものですわ。

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