Review – 中村明日美子 : 鉄道少女漫画 / 2011.01.31
3 Feb 2011
超久々に本買ったような気がする。引っ越しで一斉処分して、雑誌以外で手元に残したのが、有川さん(映画も観たいな)と都戸さん各1冊くらい。
この度もそれと全く同じ釣られ方。もう表題からして格好の釣り餌。もと相模大野住人としても馴染みある小田急が舞台。発売情報は以前耳にしていたのだが、昨日偶然観たナタリーの紹介記事にまんまとしてやられた。少女漫画の購入特典ペーパーに「マルチプルタイタンパー」なんて文字入るか普通!? て、これが購入の決め手になった人が何人いるのか。
以下じっくり感想書いちゃったんで、それなりにネタバレあるよ。
2話め。実はこれだけ雑誌掲載当時に読んでて、細かいところ忘れちゃってたんでまた読めてよかった。まとめると駅員さんグッジョブってことで。高校生のうちってあるよねーこういう甘酸っぱい展開。あるある。
3話め(と後日談の4話め)。「ホントの厚木は本厚木」ですね。知らずに厚木で降りてびびったりキレる人は本当にいそう。話の都合上おんなのこだらけだが、顔の造作の差とか化粧の濃淡とか白黒で判るように描ける人は流石だなーと思う。
5話め。まぁ一般的には引く奥さんの方が多数派ですかそうですか。わたしはお孫さん派です。是非そのまま大人になってください。そして常連さん一同の危険回避策にまた噴いた。お見事。
6話め。あの1コマ観るまでは、まさかそういうオチとは。確かに片瀬江ノ島は実にアレだ。
7話め(書き下ろし番外編)。なんかこの駅員さんに愛着わいてきた。しかしそんな遠回りルート…、可能だな。なるほど。
そしてあとがき。5000形の引退に泣ける…! この方本物だわ。だいたい装丁から何からすみずみに小田急愛があふれてるし。ちなみに7話に出てきた5060編成も、これの発売を目前に退役したと聴いた。
いやー、しみじみ系かほのぼの系だとばっかり思ってた。まさか腹を抱えて笑い転げることになるとは。偏った意味で。特に1話・2話の運行系統の活用っぷりが素敵。
なんだかんだありつつ、登場人物全員が最終的にはいい方向へ向かっているんで、それが読後感の良さの元かな。で、全部読んだ後改めて表紙や中表紙を観るといろんな発見が。あの子がなりきりグッズを身につけているということは…にやり。とか。
そういや、都戸さんも白泉社だなぁ。少女漫画部門の社員に同業でもいるのか。
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