晴れも嵐も踏み越えて (3) 水滴の悪戯

13日か。色々思う所はあるけれど、まずは会社に備えて寝なければ。連休ファイナル撮りまくり大会の話も、写真がまとまるまでしばしお待ちを。
同じ連休でも、こちらは10日の東関西(?)レポ最終回。

京都に着いた。そのままホームに上がったのは、遠くへ歩くにはちょっと足が痛かったのと、もうひとつ。そういや博多方から撮ったことなかったな、と。関西とはいえ、新幹線的には西日本が一切絡まない駅なので、残された時間はなにげに少ない。

数分おきに白いものばかりが行き交う。

N の向こうで、もう1編成が停車中。先頭車両をバックに記念撮影する人も見える。

内側の直線ふたつと、外側の曲線。よく観たら、この目の形状は500に受け継がれているような気がしてきた。

7179A がやってくる。臨時でなければ入らない、内側の線路へ。

間接的にうっすらと西日を浴びて、わずかなカーブの向こうから長い胴体が徐々に現れてくる。

額の雨をぬぐうと、ちょっとだけ困り顔に見えたりして。

さあ、出発だ。W8 は黄金の世界へ突き進んでいった。

実はこれはただの晴れではなかった。さっきの石山と同様、数分間に集中した雨。7179A の到着直前まで、わたしのいるホーム端をも濡らし続けていた。

リハで撮った700を、雪のように白く輝く水玉が彩った。

そして、その雨は置き土産を残していた。在来線コンコースに戻り、いつものワッフルを買って、ふと見上げた窓の外。

ちょうど駅全体を包むくらいの弧を描く虹に見送られて、この日の撮影は終わり。きっと明石の辺りでは素晴らしい光景が観れたに違いないと、強烈な西日に晒された快速の車内で思った。

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