その夕映えに染まれ (1) 金色との再会

さすがにそろそろ朝晩は上着を着ないと耐えられなくなってきた。
では10日ほど前の話に入ろう。前週のシオ(=前記事)で久々にまともに新幹線と向き合って、わたしも彼氏さんもスイッチが入ったのかもしれない。9月第3週は、まず姫路へ繰り出すところから始まった。


着いて早々に入場券へ切り替えて、えきそばで腹ごしらえ。わたしは初体験。奇遇にも月に1度の「えきそばの日」のため、これ300円。
さて、行きますか。

西日は相変わらず強い。でも、空気の温度はほんのちょっとだけ秋に近づいているような気がした。そして何より太陽の位置。
まだ少し早いかと思ってたけど、17時過ぎにはいい感じになるかもしれない。

その17時過ぎ。748A がいつも通りに到着。

正直に言うと、ちょっと忘れかけてた。このくらいの陽の高さが、蒲焼に最適だってこと。一気にテンション爆上げとなり、停車中に8号車が一番光る角度まで大急ぎで移動した。

わー。現像時にパラメータ一切いじらずにこの色合いと輝きが得られる感激。

ほどなく、レールスター登場。改めて、丸と四角の断面形状の差を思い知る。

757A も揃ったところでレンズを換装し、今回は後ろから3点セット。

B 編成だったねぇ、と彼氏さん。えっ、こないだ(8月)は C やった…とプレビューしたら確かにロゴ入り。17:20通過といえば昨年数々のショータイムを見せてくれた旧 7179A なわけで、「こののぞみが W だったらなぁ」と妄想してしまうのも止むなしかと。

上り発車までの3分間は、遮るもののないツーショット。

有り余るほど神々しい光の反射は、レールの表面を撫でて通過線を渡り、横顔の輪郭を際立たせていた。

さあ、そろそろ出発の時間。V2 にゴールドを纏わせた西日は、ロングノーズ部分と胴体との境目をはっきりと示していた。

去り行く横顔もまぶしい。枕木のボルトが、なんだか滑走路の誘導ランプのように見えた。

ながーい停車を終え、下りも発車時刻を迎える。

この位置からたっぷり撮ったけど、実は 757A が一番輝いていたのはホームの屋根から抜けた瞬間で、遠すぎて全然望遠が足りなかったのは秘密。

辺りが一色に染まる中、ミニうなぎは遠ざかっていった。

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