実録・おひとり様物語 流浪編 (4) 近くても遠くても
29 Feb 2008
何がむかつくって、今日は雲こそあれ、概ねいい天気だったことだよ。もうちょっと気象庁を信用しろと。そういうことすか。まぁこれはこれで良い経験になったけどね。まだまだひよっこなので、勉強ってことで。
という、ときどき雨の京都ロード最終章どうぞ。
西岸は土手にろくな歩道もない中、前進あるのみ。そしてとうとう鉄橋が近づいてきた。しかもちょうど通り抜ける、下りの700。B かもしんないから撮ってみよ。
本当に B だった。でもビニールシートがちょっとアレだな。もっと近づいてノイズを減らそう。
と検討中に、また降ってきた。やっぱりかよー。
とりあえず橋梁下にもぐりこんで避難し、最後の作戦タイム。どうやら、京都からプラマイ4〜5分で此処を通るようだ。構図合わせは1本前の700でやることにして、雨をしのぐ。風は全然しのげない。半端なく寒い。ただでさえ寒い京都で、そもそも全国的に寒い日で、しかも河原。そら冷えるわ。
震えながら、在来線の通過音にふと視線がつられる。
10数分待って、予行演習。降ってるけど行くぞ。
にょろり感は出せたが、右下のゴミ捨て場が惜しい。それ以前に雲が…。この後の天気も読めない。最後の雨宿りをしながら、また10数分の待機。
さあ、時間だ。傘を畳んで構える。来いっ33号!
ああ、やっぱり「げきぶい」はそう簡単にいかないもんなんやね。つーか、冬の16時台じゃ順光になりようがないか。とりあえず近くで会えて良かったよ、うん。
街の中へ消える姿を見送って、駅までまた延々と歩いた。どうせ同程度に遠いなら違う駅がいいってことで、今度は向日町へ(前回の地図参照)。本当につくづく遠かった。雨のせいもあっただろうか。
そういえば、久世橋の西側にバス停があった。次来れたら市バスを使いたい。
通路を駆け上がる力を振り絞り、京都方面の各停に滑り込む。どうか間に合いますように。
そして再びの京都。新幹線乗り換え改札に急ぎ、券売機で入場券を買…あれ? あれれ? 何度やっても買えない。120円渡して通してもらおうと駅員を呼んだ。
「あー、これですとあちらの窓口から買っていただくことに…」
父が間違って買ったのをもらった J スルーカード。東海の機械じゃ認識できない、そいつが原因だった。JR が分割されていることを本気で恨んだ。窓口には何人もの列が。もう間に合わない。諦めきれず、通路の窓からホームを見つめた。
あ。もしかして、今出るとこ?
光学ズームの限界まで寄せたレンズの向こう。34号は、長い長い身体をビルの間からのぞかせながら、ゆっくりと東京方面へ去っていった。
それを確認して、改札内唯一のカフェで束の間の休憩の後、乗り換え不要の快速で京都を後にした。
長い区間を駆け抜ける、長い姿の500たちを追いかけた、長い一日。構想1時間・滞在5時間の割には、なんだかんだで4本目撃、3本撮影(出来は不問として)。これで食費込み3000円ちょっとなら、大幅減直前の記念としては安いもんさ。
そして6月下旬から0系3本原色化のニュースを、帰宅後に夜7時の NHK で知った。行かなきゃ。しかしそうなると、むしろ6月中旬までに消える三井住友色のほうが、後に残らない分貴重になる予感。そっちはいきなり廃車直行ぽいし。しくしく。
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