地上のターミナル (2) 紋様と整列

今日ぬるかったー。さすがに雨が止んでからは少し冷えたけど、このぬるさは全国規模かね。ほら、雪像も倒れたらしいし。何はともあれ、雪のない地域での暮らしは楽でいいね。
じゃ、引き続き東急渋谷界隈のあれこれを。

渋谷の地下化は、もうひとつ大きな転換でもある。

三角モザイクが美しい連続アーチ状の大屋根も、もうじき役目を終える。

そして前述の通り「いわゆるターミナル構造」ではなくなるから、電車の真正面に車止めやら広告看板やらが置かれることも今後はない。阪急梅田や南海難波みたいなのが大好きな人間にとっては、惜しい駅を無くすことに。

終端駅のいいところは、3本以上の車両が並ぶ光景を一望できるところ。

それでも土曜午前の限られた時間内に4本コンプを狙うことは大変難しい。ただ3本ならわりと揃うっぽい。

照明不要とは行かないまでも、側面から差し込む光は駅の印象を変える。地下駅には決してできない芸当。

知らず知らずのうちに、「今の渋谷」にしかないであろうものを目が追い求めていた。

ホームの延長にそのまま改札があり、つなぐ通路はすなわち待ち合わせ好適地でもあり。

副都心線より下にホームはない。つまり、直通後はホームから下る階段もない。

それにしてもここの屋根は美しい。

外から観ても特徴的な輪郭だけど、ホームに立っている人こそがその真価を楽しめる。

外界と駅を隔てる壁のフォルムもまた目を引く。それはまるで、行く人をみつめる目のようにも思える。

さて、そろそろ大きな機材をしまって移動する時間。駅で遊ぶのは楽しいけど、忘年会に遅れるわけにはまいりません。

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