もうひとつの名阪 (1) 漆色に楽しむ
9 Oct 2020
台風来てますなぁ。終日の雨に加えて、夕方に入ってから風も徐々に強くなってきた。幸いにして直撃コースは免れそうだけど、風雨の音で寝られないようなことさえなければなおよし。個人的には来週じゃなくてほんと助かったわ。
さて今回は9月連休、思わぬ展開となった1日のお話。
4連休の間、事前に走行を予告されていた列車があった。ぼちぼち晴れた連休3日め、それを迎えるべく向かったのは、朝9時の鶴橋。
今回のターゲットはこれではなく、次に一番向こうの線路へ入る車両。
斜め後ろからついてきた準急にかぶられるかと思いきや、幸い無事でまず安堵。準急さんが空気を読んで徐行したのかな。
これまでより若干、近鉄利用機会が多い今年。乗車も撮影も何度かしているものの、レギュラー運用ではなかなかお目にかかれない特別な車両がある。それがこの 20000 系「楽」。本来は団体専用であるところ、この秋なぜか個人乗車可能な券が発売されている。と同時に運行予定も公開され、予定を立てて撮ることが可能となった。
さっきのは送り込み。混雑が予想される今里を回避し、当駅でお手軽に本番を迎えるべく、ホーム移動して待機。
この駅の日照条件上、どーしても影がかかるのは致し方なし。せめて顔だけでも上手に抜けるよう、来るもの拒まず練習を重ねる。
特急以外の見分けは相変わらず難しい。
「ちょっといい一般車」としてバブル真っ最中に作られた 5200 系。春の撮影では出会わなかったようなので、改めてめも。
細かいことを言うと、待機中に撮ったもの全部行き先が異なっていた。ここに載せたもの以外も含めて、正直あんまり聴いたこともない駅名もちらほら。
送り込みから30分弱。五十鈴川へと向かう楽さんが姿を見せた。のだが。
えっ。そこで止まんの。他のと2両くらいずれてるやん。あとで気づいたことだが、さっきまでの到着車両はすべて6両以上。これは4両。そもそも難波寄りに停まるのが正しいんやね。
大急ぎで前進して撮るも、これ以上の接近は不可能だった。
手前に別の電車入っちゃったらお手上げですわ。苦し紛れに発車を見送る。なんだかちょっと阪急のような赤みがかった茶色「漆メタリック」の車体は、きらめく星や和柄の帯をまとって去っていった。
ふぅ。当日最初から予定していた唯一の撮影、終了。でもまだ10時かそこら。いくらなんでも、まっすぐ帰るのはもったいない。そこで思案の結果、急遽別の予定を立てた。上本町へ移動し、必要なものを仕入れて再びホームへ。
せっかくなので、ここでまた特急の標本採集にいそしむ。1日1本のしまかぜも確保。
終点間近の難波ゆきはさておき、名古屋や伊勢などへ向かう列車はそれなりに賑わっている印象。さっきの楽さんも利用券売り切れてたし。
あれこれ撮っているうちに、そろそろ時間だ。
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