緑と青葉の秋歩き (1) 親子の国

バスに乗るとたまに「新車」に当たる。つい先月入った車両はできたての香りが漂い、エンジン音は極めて静か、ドアチャイムまでついてまるで電車のよう。今日の車はそれより少し前のものだが、やはり内装がとっても綺麗でいい気分。て、あまり追究すると乗り物兼業すぎて手が回らないので、眺めるだけにしておこう。
さてここからは9月第3週末のプチ撮影について。

わたしが横浜市民になったのは、現在の家に越してきたのが初めてではない。甲陽園に移る前、住所的にはギリギリ横浜市内という微妙なエリアに住んでいたことがある。その頃の最寄り駅が東急田園都市線に属していた。そして、最寄り駅と渋谷以外で一番多用した駅がある。

この日、まず目指したのはその駅、長津田だった。もう4年ぶりくらいになるだろうか。
といっても、西口というものの存在は初めて知った。今回の目的達成のため、未知のホームに足を踏み入れた結果、そんな出口があったことに気づいただけの話。

7番線の横が筒抜けになっている、この部分が西口。改札なしでホーム直結というなかなか斬新な構造。

なわけで、当駅から出ている「こどもの国線」が本日のメインイベントである。
我々にとっては東急系最後の未乗区間。線路は MM 線と同じ横浜高速鉄道の持ち物だが、線路以外は東急が面倒みているので実質的には東急の支線と言っていいと思う。なお、田都線の西端数駅が未乗だった旦那さんも、小田急経由で中央林間からここまで来たことによって田都線クリア。

ま、ここは昔から相直やってるし、線路と車両が一致しないのは日常っす。

日中は20分ヘッドというゆったりダイヤ。しばらく待って、ようやく車両が到着した。

3編成しかいない、Y000 系という若干てきとーな名の形式。しかもたったの2両。世田谷線ほどではないにしろ、東急の中では間違いなくプチ路線の部類に入る。

が、利用者は思ったよりいた。小さなホームで待っていた人々が一気に吸い込まれる。我々も取り残されないように、ささっと乗り込んだ。

座ろうと思えば座れないこともなかったろうけど、どうせ2駅だし、車窓ロケハンもしたいし、ということで先頭に貼り付くことしばし。

あっさりと終点に到着した。所要わずか7分。

その名もズバリ、こどもの国駅。いかにも最近の東急らしい、こざっぱりとした駅舎。

駅の東側、駐車場の奥に広がる森の向こうが、駅名の元になったこどもの国。確か今上陛下の関連でできた施設だったはず、と旦那さん。その場では思い出せなかったが、後で調べて御成婚記念だったことを知った。だからたまに皇族のお子様がおいでになるのね。なるほど。
駐車場はびっしり埋まっていた。14時頃というこのタイミングで入庫する車も散見。そういえば電車にも、それと思しき親子がいた。家族連れがちょっと来て遊ぶには、ちょうどいい場所なのかもしれない。

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