Report – Tetsuya Komuro HIT FACTORY #2 [guest: Beverly] @ ビルボードライブ大阪 / 2023.03.01
2 Mar 2023
本年もライブ1本めはやっぱり先生なわけでして。毎年やってくれんの本当ありがたい。やるたびに内容濃くなっていくのも本当すばらしい。なお、おうちに帰ったところへ翌週東京公演の配信通知が着弾。2部終わりで情報解禁したんかな。ともあれ、ここでは遠慮なくネタバレ全開でまいります。
概要と座席位置
今回も1部(1日2公演の初回)に参戦。17:36〜18:52(18:37以降が一応アンコール扱いなのか?)。
当方の着座ポジションは「サービスエリア S 指定席」に相当する正面向きの壁席。鑑賞姿勢は楽だが、前をよく人が通るのが難点。そのかわりテーブルが完全独立1人用で気楽、後ろが壁なので後方視界への影響が気にならないのはいずれも大きな利点。これで本会場のサービスエリア席3種(ボックス除く)経験してみた結果、基本ぼっち鑑賞なんで個人的には R 席より自由席のほうが好き。
機材は Moog 系シンセ3台(以下推定:Moog One、Matriarch、Subsequent 37)+MONTAGE+グランドピアノ。
ちなみにエントランスは過去回をほぼ踏襲。違うのは文字だけ、間違い探し状態。
本編
01. Pure
「二十歳の約束」サントラは地味に名盤。言っちゃなんだが相当聴いたんで、ド頭の1音から超イントロドン状態。ただしアレンジは厚くなっている(これは以下どの経年曲もそう)。
MC.
再び帰ってきました、ようこそ。
1年ぶりの HIT FACTORY(以下 HF)。オーケストラ(HISTORIA)はヒット曲中心なので、こちらはマニアックな人向けセトリ。多分ミリオン行ってない曲しかやらない。マニアな人には喜んでもらえるかなと。
02. Yuki’s Song
引き続き同サントラから「しゅんとしてる時の曲」。アレンジは豪華で重厚、というかもはや壮大。
MC.
また30年戻って、HF(アルバム)の話。ほとんど歌ってる。TM の曲も最初はこうやって(先生が歌って)作る。タイトルの言葉が今の時代に合ってるかなと思って選曲。
03. Resistance
歌う曲は MONTAGE 使うのが基本のようだ(後述の08.も同様)。打ち込みはほぼなく弾き語りだったように聴こえた。改めて聴くとソロバージョンは歌詞がだいぶ大人寄りやな。
MC.
Beverly ちゃん入場。Be The One はオーケストラでやったので、今回は90年代に女性に書いた曲を歌ってもらう。次曲は本人(原曲の人)もあまり歌わないけど、歌詞がビバちゃんに合ってる。
04. LOVE IS ALL MUSIC
歌う前にはハーモニカ。先生もサビ付近でうっすらコーラス参戦。で、今更ながら、まずこの曲自体そもそもむずいのでは? そしてやっぱりビバちゃんとてつもなく上手いんだが? とりわけサビの高音伸びが半端ないっす。
MC.
卒業シーズンだけど、卒業や桜テーマで書いた曲は少ない。次曲は恋愛も含めた卒業のイメージで作った。
ここで先生、英語堪能だからとタイトルをビバちゃんに言ってもらうも、あんまり変わらん(まあ英語特有の発音そんな入っとらんからなぁ)というオチ。
05. Don’t need to say good bye
尖った音色のエレピ、毎度おなじみ53番よりも鋭いような気がしないでもない。それよりこっちの曲も自分のものにしてる感がすごい。原曲(あみ)の特性上なのか、時折のぞく可愛らしさもありつつ。
MC.
ゲーム主題歌を書くにあたり「英語ネイティブで歌唱力ある人」が必要に。だがさすがのビバちゃんも “It’s hard for me.” 静かなパートからわーっと(つまり動と静の高低差)が大変。
06. Guardian
うん、難易度高いな。誰でもむずいわこんなん。音域めっちゃあるし。でもバッチリ仕上げるビバちゃん。いやとんでもないスキルやわ。
MC.
圧倒的歌唱力で客席を魅了した末にビバちゃん退場。再び先生ソロパートへ。
次は30年で1度もライブ演奏のない曲。マリック大活躍の頃で、完全に信じてた「超魔術」にインスパイアされて作った。サブスクにはないか? (もし聴けたなら)30年前にしては新しいと思ってもらえるかも。
07. Relaxation 〜 T-Meditation
おそらく今回最大のレア枠。確かにいっぺんもライブで聴いたことなかったわ。
MONTAGE を手のひらでバンバン打鍵、白い光が追随するあたりは去年の TM を連想。用意された機材5台(ピアノ含む)1曲の間にすべて使用していたこともあり、全体的に原曲より大幅に音が太くなってる。むしろこんな迫力ある曲やったんかと新鮮な驚きが。
からの後半はピアノ中心に。こっちもまた動静の差がすごい。
MC.
TM は来年で40周年。ソロはもうすぐ35周年?
次曲、最後に歌ったのはデジタリアンツアー横アリ公演か(※正確には91年のスペースワールドである。そこは譲れない現地参戦勢)。世界を旅する人の歌詞を書くのが好きだった時期に作った「リオのカーニバルの季節に恋人と逃げる曲」であり、金曜日のライオンのアンサーソングでもある。が、このタイトルってことはブラジルで別れちゃった?
08. I WANT YOU BACK
ノリノリだいぶ増しのアレンジ。2番入り前に2小節ブレイクが差し込まれたり、間奏はアドリブ多めだったりと見どころ多数。すっかり暖まった客席も着座ながら大盛り上がり、手拍子も腕振りも随所で観られた。
と、ここで先生「アンコールお待ちしてます」と言いつつ一旦退場。からの1分かそこらで即入場。そしてもっかいビバちゃんを呼ぶ。ビルボードの2部制の1部でこの構成は予想してなかったので、ちょっとしたボーナス気分。
MC.
ビバちゃんのアルバムに書いた曲。”one of my favorite song.” 彼女は歌える音程に幅があるから作曲が楽。中には「ドからドまで」っていう人も時々いるので。
09. One Vision
本編ではずっとスタンドマイクだったビバちゃん、ここはハンドマイクで手拍子リクエスト。そして終盤ここぞとばかりにハイトーンをキメる。さすがっす。
10. Pure 〜 SEVEN DAYS WAR
そして最後はまた先生1人に戻り、いずれも MONTAGE のみで締め曲。前者はアコギ、後者はピアノ+αで讃美歌風にコーラス音色を重ねて。
去り際にひとこと「また来てください」って聞こえた気がしたが、またやる?やろう?もう恒例にしよ?
とまあそんな感じで、今回も大変楽しゅうございまして。シリーズ重ねるごとに先生の熱量も上がってる気がしてうれしいし。今後ともどんどんマニアックに掘ってもらうのは大歓迎。
あとつくづくビルボードスタイルは客の体力にやさしい。立って盛り上がれないデメリットを差し引いてもなお、前方視界遮られるリスクの低さとかパーソナルスペース保証の快適さとかは大きいぞ。
3/10追記:東京最終公演
配信にて拝見。基本的には大阪と同内容(横浜もかな?)のうえで、変更点は以下。
- I WANT YOU BACK の後に SHOUT 追加
- 最終ピアノソロ Pure の後に Human System 追加
そして前者の MC にて、東京のみ使用となった Mind Control は大阪にも持ってくる予定だったのに積み忘れたという衝撃の事実判明。まじすか。これはもうビルボードツアーまたやってもらうしかないわ。関西民だって生で観たいわ。