Review – Perfume : Perfume 〜Complete Best〜 / 2007.02.14

とうとう買っちゃった。新宿最後の24時間で自分ごほうび連発したんやけど、これがその第1弾。
別のものを買う待ち時間を利用してふらりとタワレコ行ったら、ど真ん中に特設コーナーが。でかい POP あるわ、試聴機2台もあるわ、現在入手可能なものは大抵置いてあるわ。財布に余裕さえあったら他のものも一緒に買いそうだったが、とりあえず capsule は週末のみゅーじん(堂本とかぶるのは何とかならんのか…)観てからでもいいかってことで。
まあそんなわけで、明日のミュージックフェアの前に、まずは昨年出たファーストアルバムいってみよー。

01. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
現時点でわたし的ぱふゅランキングトップの曲きたー! 音色も歌詞もメロディもコード進行も全部ツボってすごいことだよ。これ含め大半は事前にいろんなとこで聴いてたんだけど、CD 音質にすると素敵度倍増だわ。

02. リニアモーターガール
メジャー初シングルとは思えない実験曲だよなー、これ。実験というか遊んでるというか。歌詞の意味不明さとサウンドの狙ったチープ感。でも多分そこがくせになるんだと思う。

03. コンピューターシティ
この音とボーカルエフェクトがこれだけ説得力ある曲もないよな。全体が「完璧な計算で造られ」てるわけで。アンドロイド的演出としてはぴったりな世界観。

04. エレクトロ・ワールド
珍しくギターが存在感ある曲。といってもかき鳴らしてるわけではなく、「リアリティーがない」程度に抑えてるけどね。サビで何故か繰り返される単語とかも、自然文らしさを消す感じというか、そういう手法含めてのワールドなんだな。

05. 引力
あ、やっぱインディーズ曲はボーカル処理がだいぶ違うわ。今に通じる路線はしっかり入ってるけど。ファミコンを思い出させるかるーい音がやけによく合うフレンチポップ。

06. モノクロームエフェクト
おぉ、普通の女の子が歌っている。明るくのどかな曲調の割に歌詞がそうでもないとこがポイントかもな。だって結構語尾が否定形多かったりするんだもん。

07. ビタミンドロップ
05が入ってたシングルのタイトルチューン。そのときのテーマがフレンチ風味だったっぽい。というより、ここら辺りから路線シフトをこっそりやってきたのか。しかし「言葉の暴力」なんて歌詞をさらっと歌ってるのにはびっくりしたわ。

08. スウィートドーナッツ
06もそうだけど、最近の曲のイメージだけ持っていきなり聴いたときの「これ本当に同じグループかよ!」って驚きは相当のもんだった。確かにサウンドはいろいろ計算してるぽいんだけど、ボーカルは完全にアイドルのそれですから。しかし、そんな電子レンジあるといいねぇ。

09. ファンデーション
メジャーの c/w は全部初聴きなんだけど、わたし的ランキング急上昇の予感。なんだこのスペーシーな空気感にクールすぎる歌詞。無機質なようでいてウエットな音遣いもなんだか素敵。

10. コンピューター ドライビング
インディーズからの橋渡し的な何かを感じる。ボーカルに名残を感じるのと、マリンバがキュート感を出してる辺りは過去からの続き。デジタルっぽい雰囲気へ移行していくちょうどその過程にある感じがする。

11. Perfume
あの、アーティスト名入ったテーマ曲があるのはよくある話なんですか。しかしこれがまた、ライブで無駄に(いい意味で)盛り上がれそうな気が。そもそも BPM が相当行ってるのに加えて、B メロのスピードと上下感がなんかいいわ。

12. wonder2
曲順的にはチルアウトの様相すら呈してるミディアム曲。といってもテンポが遅いわけでは決してないんだけど、伸びやかな音色が出すふわりとした空気や、穏やかなメロディラインがそう思わせるっぽい。

総評:
この4、5年でものすごい化学反応を経てきたことが実によくわかる1枚。基本的にはインディーズとメジャーの間に大きな壁があるんだけど、ちょっとずつちょっとずつ今に通じる要素を足していってこうなったんやなー、と、後から入ったわたしみたいな人にもものすごく理解できる。
こういう舵取りができる人(中田さんね)、それが可能な環境(アミューズと徳間が緩かったのか?)、そしてこの変化を昇華したメンバー、全部揃った上での結果がこれなんだな。興味深いって意味で面白い事例だわ。
とかなんとか難しいこと書いてみたけども、もう単純に好み直撃されたんでそれだけで充分っす。いやー、これニューアルバムの新曲が楽しみだわー!

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