Review – Iceman : GATE I / 1999.07.07

GATE I収めたい絵があっても、天気が悪いとどうも撮る気が湧いてこない。そういう時は、おうちでのんびり CD 鑑賞会。ここに全部は書かないけど、個人的にこのシリーズだけは外せない。10年のインターバルをものともせず、1人で祭り開催ってことで。

01. THAT’S BLACK GATE
あー、いい感じに黒いね。この低さというかねじれというか、暗黒な空気。

02. Strike Back of PSYCO
何度聴いても神曲はやっぱり神。大ちゃんの超高速 BPM 作品の中でも常にトップ争い。今回初めてじっくり歌詞を読んだが、ビジュアル系も真っ青の退廃感が癖になる。

03. Deep Wild 〜幻覚地帯に於ける深海にて〜
音的には歪みを多用してたりしつつも、なぜか透明感が先に立つのは、真っ先に歌い出すのが大ちゃんなせいだろうか。

04. Last Wild Wind
やっぱりこの位置にスローな曲が来ることが多い気がする。サビの展開が実に直球を心得てる感じで、これはそこを楽しめたら勝ちかな。

05. In The Black Hole
改めて聴くと、大ちゃんにしてはえらいソリッドな音構成やなぁ。それでも切れ味抜群と思えるのは、サビのあの3音のインパクトがほぼ全部を決めちゃってるのか。

06. DEVIL CRY-MAX
なんやろねこの不思議な明るさというか能天気さは。某先輩ユニットでも悪サイドで大変明るい曲があるけど、あれと相通じる物があるようなないような。

07. Eyes Bright
ある意味で一番新鮮。いや、大ちゃん版が完全に浸透してるっつーか、オリジナルを初めて聴いた…。こちらは力強さがあって随分味わいが変わるけど、癒し系には違いない。

08. GATE I – gate odyssey
打ち込み技術的には当然メタバ版の方が上なのだろうが、ボーカルパートの意義の大きさを痛感した。漂う終末感は断片的な言葉の重層があってこそなわけで。
ただ一番驚いたのは、この曲でメロトロン使ってたことかも。

09. For the next gate from BLACK
目をつぶると、ぐるぐる回る音に誘導されて空間に取り込まれていく。なんか気持ちいいぞ。

総評:
またライブビデオ(から自分で移植した DVD)観たくなった。でも CD の方が、ライブで勢いに任せてうっかり聴き逃しそうな細かい部分を、落ち着いて聴けるのも事実。左右の振りとか、こっそり入れてある細やかな音色とか。
08の歌詞の通り「絶望と希望」の入り混じったカオスといえなくもない1枚。でもそこがいい。赤と黒を踏まえて、白がどう聴こえるかが楽しみ。

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