Review – 浅倉大介 : Sequence Virus 2006 / 2006.12.23

待ってました。毎年恒例になりつつある Virus シリーズもこれで4枚めですよ。横浜行ってる間に届いてた箱を開けてるうちに、なんか早く聴いといたほうがいいような気がしてきたので、レビュー大祭第2部の6枚めはこちらで。ていうか、実質的にこれが今年最後のレビューになる可能性がとても高いです。微妙に忙しいし。
ところで、曲リストって山野でやっと見つけたんですけど、オフィとか新星堂とかには載らんのですか。

01. pure segment ver.May
軽くオーバーダブあるのを除けばオリジナルベース。初聴きの4月を思い出し、今年も早かったなーとしみじみしてました。

02. Angel Algorithm
おぉ、これは Drive Meme バージョンに近い感じですね。あのどんどこをフルデジタル化したってとこですか。中国語ラップパートも遊びまくってて面白いことになってます。「あちょー」に聴こえたりとか。
で、久々に紙切れが同封されてたのはこれの誤植訂正用ですね。あいごりずむ。

03. BLUE SKY BLUE
うわーすごいですね全然別物じゃないですか! あのミディアム具合はどこへやら、きらきらの哀愁トランスになってます。しかもこのコード変更具合がツボすぎるんですけど。

04. Jade of sorrow
とんがり感増大。エッジが効いてるというか、無機質感が強まったというか。これもラップが大幅加工されて息つく暇もないです。

05. Antares Pain
80’s を思わせることに変わりはないんですが、ジャーマンテクノ風味…という表現が合ってるのかどうか…とにかく「懐かしい」の方向性がだいぶ変わってます。リード音もベースもドラムも、そこを狙ってきっちりはめてきたなってのがすごく楽しいですよ。

06. ride on free
わ、初聴きでめっちゃツボった2003バージョンで来ましたよ。あれをベースにオーバーダブでたてのり強調。その音色のセレクトの関係か、ちょっとダーク分が上乗せされてるっぽいです。

07. over Quantum Mechanics Rainbow 2006
引き続きダーク方向で、メロディー抑え目で流れに身を任せるのが気持ちいいです。元曲でいうと後半をピックアップした感じ。

08. #CaCO3 〜 Trick Scan
気がついたら前曲に混じって始まってました。トラック番号が切り替わったころには表記2曲がミックス、そこからさらに後者のみになっていくと。これ、元曲が結構のんびりというか気ままなイメージだったので、高速化するとまた新鮮でいいですね。

09. techno mozart
きらきら星だー。を筆頭にモーツァルト曲をみっちりトレースしてるんですが、これがまたすっごいいい感じのパーティーチューンとしてまとまってるんですってば。正直、モーツァルトのダンサブルアレンジ化という意味では先生を超えたかも、とすら思います。

10. Sistema Sol
こちらもまったりさを控えめにしてトランス分大幅増強。元がそうじゃない曲なのに違和感ないってところがたまりません。

11. Happy-go-lucky
ここでそれ来ますかー。がたんごとんがたんごとん。旅贈サントラ買っといてよかったです。おかげで変わり具合を楽しめました。ほんわかなのにハイテンポという不思議。

12. pure segment ver.July
後半のハッピー具合をまとめにかかるオーラス曲。オープニングにも締めにも使える便利な曲ですね。この CD 中では2度目ですが、いじってあるので無問題。

総評:
わたしが大ちゃんに本気ですっころぶ契機となった、シリーズ第1作の2003。今回、とうとうそれを超えたと言い切って間違いありません。
なんですかこのほぼ全曲生まれ変わりっぷりはー! やばいですこれ。こんなん聴いてたら超幸せになれます。規定路線とか言ってごめんなさい。えぇ、事前の想像をも遥かに凌駕する素晴らしいものを聴かせていただきました。これに慣れるとオリジナルが物足りなくなるんちゃうかと、心配したくなるくらいの勢いです(事実2003収録ものはその傾向が…)。
大人にもちゃんとサンタさんは来てくれたんですね。すごい勢いで癒されました。心からありがとう、大ちゃん!

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