Review – 浅倉大介 : Red Trigger / 2005.03.03

hotexpress の長編インタビューは読み応えありそうでまだ読んでないとか、Musicnet のインタビューがまたしてもてっかんだったりするのはさておいて、一晩寝かして改めてじっくり聴いてみました。
これで虹も完結かと思うとさっさとレビュー書いちゃうのがもったいないくらいなんですが、一応これまでもファーストインプレッション記録してきたので今回もそうします。あれからだいぶ印象の変わった色もあるので、余裕があったら全部まとめて再総括したいくらいですが、予定は未定ということで…。

ところで今更気づいたんですが、ジャケ写のシャツの部分って紫じゃないですかー。一周して戻ってますよ。

01. Phoenix -su・za・ku-
朱雀の名にふさわしい神々しさが漂ってます。数百年に一度しか開かない重い扉の向こうに何かがいる、みたいな。祭りのはじまりに神を解き放つ、そんなシーンを想像。

02. Rose Line
姿勢正してスピーカーの正面で聴き入ってしまいました。なんというかもう、言葉もない程に音場の広がりゆく過程がただただ気持ちよくて。そしてこういう展開大好きです。特にイントロのコード進行と音遣いがツボ直撃。無心になって音世界にどっぷり浸かってます。

03. Sistema Sol
実は当初タイトルから、これがトランス系だと想像してたので、歌詞があると判った時は正直意表突かれました。宇宙を漂っているようでいて、不思議と地に足のついた力強さも同時に感じるのは、ノイジーなドラムとギターの効果かな?

04. étude on E-String
一瞬何の曲だか判りませんでした。だって étude っていったら代々「ピアノソロ曲」だったじゃないですかー! その基準で考えるとアレンジがリッチすぎるくらいなんですが、旋律が綺麗だからいっか。でもピアノ単体でも聴いてみたいですね。

05. Embryonic Trigger
これ絶対みなさん指揮すると思います。目に浮かびます。もしフォーラムでやったら、多分わたしは頭がんがん振ってると思います。低音がずーんと来て素敵です。ていうか、こういうクラシカルなリフって結構高速曲に合うんですよね。

06. Red Coder “anemone”
途中までは普通にハイスピードめのロックかな?と思ってたんですが、サビで仰天。Iceman を通り越して V2 連想しちゃうほどの(例えがへんな気がする)ものすごいドラムに圧倒されちゃいました。よもや大ちゃんのソロでこんな激しい曲が聴けるとは! もしフォーラムでやったら以下略。

07. Quantum Mechanics Rainbow VII
組曲ついに最終章ですねー。さすがというか何というか、ディズニーで夜やってるメインイベントにもそのまま使えそうな勢い&ドラマチック展開。2分頃の JMJ っぽいマイナーコード展開もちょっと新鮮。最後の最後はもうちょっと音重ねてもよかった気がちょっとだけしますが、全体的には堂々たる総まとめということで。

08. Message from 7 Lights
某所でこれまでの大ちゃんボーカル曲を並べてあるのを観てようやく、ソロとしてはバラードらしいバラードはこれが初めてだということに気づきました。こういうしみじみほんのり希望を感じる曲も、なにげに素敵なんですよね〜。むしろ大ちゃんの声質には一番合っているんじゃないかという気すらしてきます。

09. Dragon -hi・ryu-
朱雀と違ってこちらは最初から舞い踊っているようです。龍のゆらめきに応じて鳴動する空。そして儀式が終わり、龍は住処へ帰るんですね。

10. IRIS
“appearance” が聴こえた瞬間、ひっくり返りました。やられたー。この1年足らず(紫買ったのが遅かったので)が走馬灯、いやプリズムの光の如く次々と頭をよぎってゆきました。
そしてとどめに組曲のピアノバージョン。こっちも数種のメインフレーズがちりばめられていて、聴くうちにじわりじわりと、改めて、感動という言葉が物足りないくらいの何かがしみいってきます。

総評:
7色揃った感想というか感謝が真っ先に口をついて出そうなんですが、あえて赤単体の感想に絞ってみます。
濃いですね。ひたすら。
オリエンタル風味たっぷりの重厚なインスト、近年お得意のトランス、静かに響くピアノ、回を重ねる毎に厚みを増すオーケストレーション、ばりばりのデジロック、シンプルなバラード。これだけ1枚に詰め込んだアルバムもなかなかありませんって。
しばらくこれ1枚でもいいくらいですけど、フォーラムに向けて総復習が待っているので、後々ゆっくり味わいたいと思います。

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