Review – 浅倉大介 : Sequence Virus 2004 / 2004.08.14

大宮生中継が聴けるかどうか微妙なスケジュールの中、今年最後の通常更新です。
10月の Zepp で買ったこの1枚、レビューは数日前に出来てました。にもかかわらず、寝かせておいたのには理由があります。

3月。2003の方を偶然新星堂で見かけて衝動買いしました。あまりにも良くて、その後連日ループしてました。そしてその日たまたま外で聴いていた Rippin’ GHOST も、超気に入って購入から1ヶ月くらいループしまくったものだったのです。
…あれ。ひょっとしてわたし的に今、大ちゃんがきてるのでは!?
それから数週間。ひょんなことからぶろぐを設置したわたしは、ごくごく自然に axs カテゴリを作成していました。その後どうなったかはご覧の通りです。

今年のわたしを、おそらくもっとも「素の気持ち」で大いに楽しませ興奮させてくれた大ちゃんに、感謝をこめて。その契機となったシリーズの第2弾で、今年のレビューを締めたいと思います。
なお、橙は29日に到着したものの、まったくもって聴けてませんので、新年初記事になる可能性大。

1. Division by Zero error
あちこちにノイズっぽい音がスクラッチ状にちりばめられてます。これをタブレットでやってる絵を想像すると、ちょっと不思議な感じ。

2. robots
コード違ってもスムーズに行くもんなんですね、クロスフェードって。
音のかぶせ方が若干派手めです。印象としては、21st に入ってるバージョンより攻撃性が増してるかも。

3. Mona Lisa overdrive
…う、こっちのクロスのコードの混じり方は一瞬きもちわるい気がしないでもないです。
メインのダブ音、手弾き感あふれてますね。ミスタッチの欠片(歪み具合の関係?)みたいのが残ってるあたり。しかしこの音が終盤、左右に飛ぶ飛ぶ。

4. Angel Algorithm
ちょっと全体的に音が軽めになってる気はしますが、なによりも「インストバージョンであること」の貴重さが勝ってるかと。勝手に頭の中で歌詞が出てきたり(うろ覚え)。

5. 神曲-La Divina Commedia-
あ、The Seeker のですね。そこまで手を出すときりがないので未入手なものの、これはこれでいいかも。最初ダブ音のリズム合わせに一瞬苦心してるのが垣間見えて、ちょっとおもしろかったです。

6. mercy-snow
これはほとんど CD と同じっぽいですね。ちょっと間奏歪ませてあったりはしますけど、オーバーダブはほとんどないようです。

7. ride on free
2003版ベースで、ちょっとダブとか歪みとかが増えたりはしてるみたいです。
わたしは前述の通り2003が初接触だったので当初はこのアレンジに慣れてたんですが、21st やらツアーやらでオリジナル準拠に慣れまくった今聴くと、だいぶ不思議な感じがします。実は相当派手に原曲ぶっ壊していたんだな、と。

8. Meme crack
メインでかぶってる音の、高音うにょうにょ具合が炸裂してました。中盤のクラップ音もリアルタイム打ちかな。
どうやら虹系ボーカル曲に関しては、歌ってるくだりはほとんど音いじってないってことのようですね。前曲ぐらい派手にシャッフルされても個人的には全然いいんですが。

9. replicate VIRUS
これが一番激しく遊んでる模様です。2003版で聴こえなかった音があちこちから聴こえる…。来年以降もこのシリーズが続くとしたら、この曲のいじり具合で音傾向が決まる「基本曲」みたいなものになるのかも。

総評:
TM 風に言うと、CLASSIX みたいなもんですね。あれよりオーバーダブ具合を軽くした感じで。
特に虹シリーズはなにせ元から粒ぞろいなので、リアルタイムミックスで印象が劇的に変貌するってことはないんですが、クラブイベントにおいそれとは行けないわたしのような人にとっては、多分これを爆音で鳴らすとクラブの雰囲気が味わえるんではないかと思います。…共有施設のシアタールームとか借り切ってやってみたい気もします。
逆に言うと、家で控えめの音量で聴いてる分にはいまいち盛り上がりきれないということでもありますが。

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