小さな親切も楽じゃない

ただいまー。撮影報告は都合により新年から開始。とりあえず、小田原「衝突」の影響は一切受けずに帰ってきたとだけ言っとこう。
これが今年最後の更新かもしれんので、いい話?で締めてみる。

くま会後、某銀行某支店に寄った。来月の大量引き落としに備えて残高を補充。入金を確認し、通帳と財布を鞄にしまう。そして、過去にやらかしてきた数々の置き忘れ未遂を踏まえて、慎重に忘れ物を確認…
ん?
まっすぐ前を観た視線の先に、無造作に置かれた財布。
…えーと、これは、他の人の忘れ物ですね?

既に銀行本体は閉店後。警備員も見当たらない。そうだ、電話だ。本来は ATM トラブルとかで使う用と思われる、壁の受話器をとってみた。
ほどなく係の人が出た。状況を伝えると、現場に誰もいないのでお手数ですが交番に持ってってくれんか、と。ここまで来たら乗りかかった船、行くしかなかろう。さっき降りた駅の方向へ逆戻り、そして交番へ。

そういや拾得物届けたのは初めてやな。届けて終わりかと思ったから軽い気持ちで行ったのに、ここからが強烈に長かった。住所氏名と携帯を書くくらい何ということはないが、内容物確認とか書類作成とか全部終わるまでおらんといかんのですかー。
つーかチェックイン時刻ヤバいんでもう出たいんすけど。

と、言うに言えないまま20数分。入口に人影が現れた。おや?
やはりそうだった。落とし主、現る。いやーよかったよかった。じゃわたしはこれで…とは問屋が卸さないのが交番クオリティ。ちょうどその時、警官 A 氏は「拾得場所が銀行の場合、営業時間内なら支店長にも権利があるが、時間外はどうか」という件を問い合わせ中(答:時間外なら路上と同じ扱い)。B 氏は落とし主氏とサシで「財布拾ってもらった場合のお礼のコツ」をこっそり指南中。
ええからはよ終わろうや。
と、ずばっと言える根性はなく。話の終わった B 氏に「あのー、電話帳ありますか? 宿に連絡せんと」と控えめに尋ね、どうにか連絡完了。本来なら携帯でさくっと調べれるのだが、ここ数日 au はネット接続が著しく不調で全然使えないため、珍しく他力本願。

そして落とし主氏は、入金直後であんまり残ってなかった(失礼)現金の一部を、お礼として渡してくれたのであった。いや、なんかすんません。すぐ探しに来るんやったらそのまま置いとけば出費せんで済んだんかな。でもこの御時世、一瞬の隙に不届き者が持ち去る危険もあるからなぁ。うーむ。

その金額がほぼまるごと、翌日の撮影交通費で吹っ飛んだのは、まあそれはそれ。そういや、朝いちで通りすがりに「最寄りの JR の駅」を訊かれて案内したな。なんつーか、困った人を助ける星回りやったんかね。そんな2008年の締めくくり。
じゃ、皆様どうぞよいお年を。

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